「景色が灰色に見える」嵐・北大騒動で話題の「国立大・後期試験」のリアル…「大部屋で迎えた試験前夜」経験者が語る壮絶な一夜

「景色が灰色に見える」嵐・北大騒動で話題の「国立大・後期試験」のリアル…「大部屋で迎えた試験前夜」経験者が語る壮絶な一夜

■素朴な疑問「なぜもっと早く予約しないの?」

 嵐のラストツアーと北海道大学(北大)の後期入試の日程重複による「ホテル枯渇問題」が、SNSで大きな波紋を広げています。

 この騒動をきっかけに、ネット上では経験者たちから「国立大の後期試験がいかに過酷か」を語る声が次々と寄せられ、その壮絶な実態に注目が集まっています。

 今回の騒動に対し、SNSの一部では「嵐の日程発表前から宿を押さえておけばよかったのでは?」「準備不足だ」といった声も散見されます。

 しかし、国立大志望者にはそれが難しい切実な事情があります。

 多くの受験生は、1月中旬に行われる「大学入学共通テスト(旧センター試験)」の自己採点結果を見てから、最終的な出願先を決定します。

 点数が良ければ強気な大学へ、思うように取れなければ志望校を変更して…と、結果次第で「行き先」がガラリと変わるため、「自分がどこの大学の後期試験を受けるか」が確定するのは、早くても1月下旬から2月上旬にかけてとなります。

 半年以上前から日程が決まっているライブツアーとは異なり、受験生は仕組み上、「直前になるまで宿の手配ができない」のが現実なのです。

■北大ならではの「雪リスク」と「連泊」

 さらに、北海道大学ならではの事情として「天候(雪)」の問題も見過ごせません。

 3月中旬とはいえ、北海道はまだ冬。本州からの受験生にとって、最大の恐怖は「雪で飛行機やJRが止まり、試験会場にたどり着けないこと」です。

 そのため、万が一の欠航や運休に備え、試験前日ではなく「前々日」から現地入りしたり、予備日を含めて長めに滞在したりといった「安全策」をとる受験生も少なくありません。

 この「天候リスクへの備え」による連泊需要も、今回の宿不足に拍車をかけ、受験生たちの首を絞める要因となってしまっているのです。

配信元: LASISA

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LASISA

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