
染物屋を営みながら、大学の講師や研究室の手伝いで生計を立て、日々染色の研究を続けるマシロ。そんな彼が暮らすのは、町外れの一軒家。一緒に生活をしているのは、人間の姿にも化けられる二人の「ねこまた」です。二人は、マシロが子どもの頃から飼っていた家猫のミコとクコですが、いつしかねこまたになっていました…。そして周囲にはその正体を隠しながら、マシロと共に暮らし、染物屋の手伝いをしています。
素朴な一軒家で人間とねこまたが営む、のんびりほのぼの染物屋物語『ねこまた印の染物屋さん』を5回連載でお送りします。今回は第1回です。
※本記事は宇仁田ゆみ著の書籍『ねこまた印の染物屋さん』から一部抜粋・編集しました。








著=宇仁田ゆみ/『ねこまた印の染物屋さん』

