
夫と18歳の姪っ子の不倫という衝撃的な設定とスリリングな展開で話題を呼んでいる『姪っ子と夫が不倫するのは当たり前ですか?』(原作: サレ妻miku/作画: 矢野恵)。冒頭から不穏な空気が漂い、ラストには衝撃の結末が待っている本作について、作画を担当した矢野恵さん(@yano_megum)に制作の舞台裏を聞いた。
■「信じられませんでした」衝撃の原作に引き込まれて



最初に原作を読んだとき、矢野さんは「夫と姪っ子が不倫関係になるなんて信じられませんでした」と衝撃を受けたそうだ。「仲のよい親族もいるけど、まさか不倫にまで発展していたらたまりませんよね…」と当時の感情を語る。読み進めていくと個性的な登場人物に引き込まれ、予想もつかない真相に、最後まであっという間に読んでしまったという。
登場人物をビジュアル化するにあたり、主人公のワコは「自立した女性のイメージを持ちつつも、親しみやすい柔和な雰囲気」を意識した。それに対して姪っ子のミサトは、「いかにも量産型女子というイメージで、今どきの若い女の子の要素を詰め込んでいる」と説明した。そんな小悪魔のような姪っ子に、夫のタクはデレデレ状態であるため、タクは「自然とだらしない印象の男性像になった」そうだ。
■不倫が周囲に及ぼす影響を描く難しさ
冒頭の雰囲気づくりでは、まず「夫と姪っ子があやしい雰囲気だということを、読者の皆さんに感じてほしい」と思ったという。ワコが二人の関係を疑うきっかけとなったお風呂のエピソードは、原作でも印象的だった。漫画では最初にこのシーンを持ってきて、読者にモヤモヤしながら読み始めてほしい狙いがあった。
漫画化にあたって難しかった点は、三角関係がメインでありながら、登場人物が多いことだという。義母や義姉、夫の父親や職場のスタッフなども登場するため、「一人ひとりがどんな感情を持っているのかを、時間をかけて考えました」と語る。不倫をすると周囲にさまざまな影響が及ぶことが伝わればと制作に臨んだ。
担当編集者とは、登場人物の性格や目的について深く掘り下げて話したそうだ。ネームの段階で「この人物はどうしてこんな行動をしたのか?」を一緒に考えたことで、セリフや行動に意味を持たせることができたという。
原作:サレ妻miku/作画:矢野恵
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