胃ポリープができる原因
胃ポリープができる背景には、食生活以外にもいくつかの原因が考えられています。
ヘリコバクター・ピロリ菌
胃ポリープの原因として、最も重要視されているものの一つが「ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)」の感染です。 特に胃過形成性ポリープは、ピロリ菌感染による慢性胃炎(萎縮性胃炎)を背景に発生することが多いとされています。ピロリ菌が胃の粘膜にすみつくことで慢性的な炎症が起こり、その結果、粘膜の細胞が増殖してポリープが形成されると考えられています。 胃の不快感、胃痛、もたれなどの症状がある場合や、健康診断でピロリ菌感染を指摘された場合は、消化器内科を受診し、検査や(必要であれば)除菌治療について相談してみましょう。
加齢
年齢を重ねることも、胃ポリープの発生に関係する要因の一つです。 ピロリ菌感染による慢性胃炎が長く続くと、胃の粘膜が薄くやせてしまう「萎縮(いしゅく)」という状態に進行することがあります。胃過形成性ポリープは、このような萎縮した粘膜に発生しやすいです。 一方で、胃底腺ポリープは、ピロリ菌に感染していない、年齢とともに変化した胃粘膜に見られることもあります。
遺伝的な要因
まれなケースですが、遺伝的な病気(例えば「家族性大腸腺腫症(FAP)」など)が原因で、胃にポリープ(主に胃底腺ポリープ)が多数発生することがあります。 また、一部の胃薬を長期間服用していると、胃底腺ポリープが発生しやすくなる可能性が指摘されていますが、多くは良性であり、服薬の中止で小さくなることもあると報告されています。 胃ポリープを指摘された場合は、自己判断せず、まずは消化器内科などの専門医に相談し、胃カメラ(内視鏡)検査でポリープの種類や胃の状態をきちんと調べてもらうことが大切です。
胃ポリープを予防する食べ物・食生活
ポリープの発生を完全に防ぐ特定の食べ物はありませんが、胃の健康を保ち、胃粘膜への負担を減らす食生活を心がけることが予防につながると考えられます。
バランスの取れた食事
特定の食品に偏るのではなく、まずは栄養バランスの取れた食事を基本とすることが重要です。 主食(ごはん、パン、麺類)、主菜(肉、魚、卵、大豆製品など)、副菜(野菜、きのこ類、海藻類など)をそろえ、多様な食品から必要な栄養素を摂るように心がけましょう。
胃粘膜保護作用のある食品をとる
胃の粘膜を保護したり、修復を助けたりする可能性があるとされる食品を意識的に取り入れるのもよいでしょう。 例えば、キャベツに含まれるビタミンU(キャベジン)や、オクラや山芋、なめこなどのネバネバした食品に含まれる「ムチン」という成分は、胃の粘膜を保護する働きがあると言われています。 また、粘膜の材料となる良質なたんぱく質(豆腐、白身魚、ささみなど)も適度に摂ることが大切です。ただし、これらだけを食べていればポリープができないというわけではありません。
よく噛んで、刺激物を避ける食生活
食事の内容だけでなく、食べ方や生活習慣も見直しましょう。 食事はなるべく決まった時間に、ゆっくりとよく噛んで食べることを意識してください。腹八分目を心がけ、胃に負担をかけないようにしましょう。 前述の通り、塩分や刺激物、高脂肪食を控えること、禁煙やアルコールの量を控える(節酒)ことも、胃の粘膜を守るためには非常に重要です。 また、ストレスも胃酸の分泌に影響を与えることがあるため、自分なりのリラックス方法を見つけることも大切です。

