「脳ドックの費用」はいくら?助成制度や発見できる病気も医師が解説!

「脳ドックの費用」はいくら?助成制度や発見できる病気も医師が解説!

脳ドックの費用とは?メディカルドック監修医が検査内容や費用のほかに、助成制度や検査でわかる病気などを解説します。

木村 香菜

監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

脳ドックとは?

脳ドックは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳卒中や、認知症の予防のためのオプションドックのひとつです。1988年に日本で始められ、予防医学において重要な役割を果たしてきました。脳ドックは、中高年の方や脂質異常症、高血圧、糖尿病などの持病がある方、肥満気味の方、喫煙する方に対して勧められています。また、家族に認知症や脳卒中の方がいる場合にも推奨の対象となります。
脳ドックには、頭部MRI検査や頭部MRA(MR angiography、磁気共鳴血管撮影)、頚部血管超音波検査、認知機能検査などの検査項目があります。また、認知機能低下早期予測スコアなども含まれる場合があります。その他、問診や診察、血圧測定、血液・尿・生化学検査、心電図検査なども実施されることがあります。脳ドックは、健診センターや脳神経内科などで受けられます。

脳ドックの検査種類と費用

脳ドックに含まれる検査の種類と費用について解説します。

基本的な脳ドック費用

基本的な脳ドックのメニューとしては、頭部MRI検査、頭部MRA検査、頸動脈超音波検査、問診、診察などが含まれます。費用は30,000から50,000円ほどです。

精密な脳ドックの検査メニューと費用

基本的な脳ドックに加えて、血液検査や尿検査、心電図検査などが付いているプランもあります。また、特に認知症のリスクが高くなる50歳以上の方などに対し、VSRADを用いた画像解析などが加わる場合もあります。VSRAD はVoxel-Based Specific Regional Analysis System for Alzheimer’s Diseaseの略で、早期アルツハイマー型認知症診断支援システムのことです。MRIで撮影した脳の画像情報を元に、記憶を司る海馬傍回(かいばぼうかい)などの脳の萎縮度合いを検査します。料金は50,000円ほどとなりますが、医療機関や健診施設ごとに料金は異なります。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。