静電気で火災が起きる?乾燥シーズンの着火リスクと対策

静電気で火災が起きる?乾燥シーズンの着火リスクと対策

ハンドクリームやスプレーで簡単にできる静電気対策

写真:PIXTA

日常的に使える静電気防止アイテムを活用することで、さらに予防効果を高められます。

【身体の保湿】
ハンドクリームなどで肌を保湿すると、皮膚表面の水分が静電気を逃がしやすくする(特に手のひらと指先の保湿が効果的)。

【衣類への対策】
• 洗濯時に柔軟剤を使用すると、衣類の表面に保護膜ができて摩擦と帯電を軽減
• 静電気防止スプレーを衣類に吹きかける(特に出かける前のひと吹きが効果的)
• 静電気防止ブレスレットやキーホルダー型の放電グッズを携帯する

【環境への対策】
• カーペットや床に静電気防止スプレーを使用
• 車のシートにも静電気防止スプレーが有効

こうしたアイテムは、根本的な環境改善と組み合わせることで、より高い効果を発揮します。

静電気火災が起きたときの初動対応と消火方法

写真:PIXTA

予防策を講じていても、万が一火災が発生した場合の初動対応を知っておくことは重要です。

【初期消火の原則】
1. 大声で周囲に知らせる:「火事だ!」と叫び、周囲の人に助けを求める
2. 119番通報:消防への通報を最優先(自分で消火する前に)
3. 初期消火を試みる:炎が天井に達していない段階なら消火可能性あり

【消火方法】
• 消火器がある場合は、ピン抜き→ホース構え→レバー握る の手順で使用
• 油火災の場合は水をかけず、消火器または濡れたシートで覆う
• ガソリン等の火災には粉末消火器や泡消火器が有効

【避難判断】
• 天井まで炎が達した場合は、消火を諦めて即座に避難
• 煙で視界が悪い場合も避難を優先
• 姿勢を低くして煙を避けながら避難経路を確保
• 決して無理をせず、自分の安全を最優先

静電気による火災は、可燃性蒸気への着火の場合、瞬間的に広範囲に燃え広がる可能性があります。特にガソリン火災は爆発的に燃焼するため、初期消火が困難な場合はただちに避難してください。

給油所での火災の場合は、緊急停止ボタンを押して給油を停止し、スタッフの指示に従います。車から離れ、安全な場所へ避難することが最優先です。

配信元: 防災ニッポン