父母で異なる“看病分担”意識

調査では、家庭内で主に看病を担うのは「母親」(44.6%)が最も多く、続いて「両親で分担」(35.6%)、「父親」(11.6%)という結果でした。
看病を「両親で分担している」と回答した割合を比較すると、父親が42.8%であるのに対し、母親は28.6%にとどまり、看病分担に対する認識の差が明らかになりました。
家庭内の看病実態は?
基本的な感染対策に加え、家庭内での協力体制や休息が重要
子どもの発熱や感染症による登園停止や自宅療養を経験した家庭は約8割(79.1%)に上り、そのうち約6割(63.0%)は過去1年で2回以上の看病を経験していました。
園や医療機関からの急な呼び出しや対応の多くは母親(69.8%)が担っており、看病の中心的役割を母親が担うことが多いことがわかりました。
また、体調不良時の家事・育児対応においても、母親の52.6%が「無理して自分で行う」と回答する一方、父親の65.2%は「配偶者が対応している」と回答し、親自身の体調不良時の家事・育児分担にも性別による意識の違いが明確に表れました。
さらに、「自分の健康は後回しになりがち」と感じる人は、「よくある」「ときどきある」を合わせて母親93.9%、父親88.2%に上り、家族の健康を優先するあまり自分の健康管理を後回しにしている実態が浮き彫りになりました。

「家族の健康を守るために必要だと思うこと」では、「手洗い・うがいなどの基本的感染対策」(56.7%)、「配偶者との役割分担」(49.1%)、「日常的に無理せず休む意識」(36.8%)が選ばれ、基本的な感染対策に加え、家庭内での協力体制や休息の重要性が改めて確認されました。
