副鼻腔炎の検査と診断

副鼻腔炎で発熱をしている場合は何科を受診しますか?
鼻の症状や発熱が続くときは、耳鼻咽喉科を受診するのが基本です。内科でも初期の対応は可能ですが、鼻内視鏡や画像検査を行って総合的に判断できるのは耳鼻咽喉科です。
子どもの場合は、まず小児科を受診しましょう。その後、必要に応じて耳鼻咽喉科が紹介されます。副鼻腔炎を繰り返すケースや、発熱を伴うケースでは、耳鼻咽喉科での診察が治療方針を決めるうえで重要です。
副鼻腔炎の検査方法と診断基準を教えてください
副鼻腔炎の検査は、まず問診と診察で症状の経過を確認します。耳鼻咽喉科では鼻鏡や鼻内視鏡を用いて、膿の有無や粘膜の腫れ、後鼻漏の状態を観察します。また、X線やCTを行い、副鼻腔に膿のたまりや粘膜の肥厚を確認することもあります。
診断については、風邪などの上気道感染をきっかけに発症し、4週間以内に症状がみられるものを急性副鼻腔炎、3ヶ月以上続くものを慢性副鼻腔炎と定義します。明確な診断基準はありませんが、欧米では臨床症状を大症状と小症状に分けて診断の目安としています。大症状には膿性の鼻漏、後鼻漏、鼻づまり、顔面の圧迫感や痛み、発熱があり、小症状には咳、頭痛、呼気の悪臭、耳の痛みがあります。大症状が二つある場合、または大症状が一つと小症状が二つ以上ある場合に副鼻腔炎と判断されます。
副鼻腔炎による発熱の治療方法と自宅での過ごし方

副鼻腔炎による発熱はどのように治療しますか?
急性副鼻腔炎は、軽症であれば自然に改善することもあります。その場合は、解熱鎮痛薬で熱や痛みを抑え、痰を出しやすくする薬や点鼻薬を使って鼻の通りをよくしながら経過をみます。
一方で、発熱や顔の痛みが強い場合や、膿の混じった鼻水が長く続く場合には抗菌薬を使うことがあります。これは細菌による炎症を抑えるためで、医師の判断で数日から1週間程度処方されることがあります。抗菌薬を自己判断で中断すると再発の原因になるため、指示どおりに服用を続けましょう。
慢性副鼻腔炎では、炎症が長引いているため、抗菌薬を長めに使ったり、ステロイドを含む点鼻薬で粘膜の腫れを抑えたりします。これらの治療を続けても十分な改善が得られない場合には、内視鏡を使った手術を検討します。手術によって副鼻腔の通りをよくし、空気や分泌物の流れを改善することで、再発や悪化を防ぎます。
副鼻腔炎で発熱しているときの自宅でのケア方法を教えてください
発熱時は休養と睡眠を十分にとり、脱水を防ぐため水分をこまめにとります。部屋の湿度を保つことで鼻の粘膜の乾燥を防ぎ、症状がやわらぐことがあります。鼻をかむときは片方ずつやさしく行い、強くかむのは避けます。生理食塩水による鼻洗浄は膿性鼻水を減らし呼吸を楽にします。高熱が続いたり症状が悪化したりするときは、自己判断せず、早めに医療機関を受診してください。

