時短でも丁寧でもない「新時代の家庭料理」 ー両極を超えて暮らし方を提案する長谷川あかりの挑戦ー

時短でも丁寧でもない「新時代の家庭料理」 ー両極を超えて暮らし方を提案する長谷川あかりの挑戦ー

アジアへ、そして未来へ


長谷川の視線は、すでに日本を超えている。「韓国語訳のレシピ本とか、台湾とか、アジアに広げていきたい」

実際、彼女のXには韓国語の引用リツイートが増えている。「韓国の方のライフスタイルにも、私のレシピが合うのかも」。料理を通じた文化交流。それは、彼女の野望の一端でもある。

「夢は大きく、目の前のことは欲張らず」

と長谷川は言う。だが同時に「とにかくいただいたもの、求められているものを誠実にやっていきたい」とも。壮大な野望を持ちながら、目の前のレシピ一つ一つを大切に作り続ける。そのバランス感覚こそが、長谷川あかりという料理家の強さなのかもしれない。

時短ブームの揺り戻しという潮流の中で、長谷川は「新時代の家庭料理」を通じた暮らし方を提案する。それは単なるレシピの提供ではなく、料理のある生き方、自走できる料理の考え方の提示だ。「令和は長谷川あかり」という野望は、決して空想ではない。料理が消費から体験へと変わるこの時代に、彼女は確かに新しい料理文化を築きつつある。

【長谷川流・3つの哲学】

「外枠だけ渡す」- 完成されたレシピではなく、応用可能な料理の考え方を提供

「時代の潮流を読む」- 時短ブームの揺り戻しを予見し、体験価値を提示

「能動的に発信する」- YouTubeとポッドキャストで、届かない層へ攻める

長谷川あかり(はせがわ あかり)


料理家・管理栄養士

10歳から20歳まで子役・タレントとして活動。大学で栄養学を学んだ後、SNSで手軽かつオシャレなレシピを発信し、瞬く間に人気料理家に。料理雑誌、ファッション誌、WEB、テレビなどで幅広くレシピ開発を行う。11月25日にパーソナルムック『DAILY RECIPE Vol.4』(扶桑社)を発売。近著に『わたしが整う、ご自愛ごはん 仕事終わりでもサッと作れて、じんわり美味しいレシピ30days』(集英社)、『シンプルだから悩まない! ワンパターン献立』(ダイヤモンド社)がある。

X:@akari_hasegawa

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