「神の舌を持つ男」が仕掛けるスパイス革命 ー麻辣湯で食文化に革命を起こす石神秀幸の挑戦ー

「神の舌を持つ男」が仕掛けるスパイス革命 ー麻辣湯で食文化に革命を起こす石神秀幸の挑戦ー

好きなことしかできない、その純粋さ


「たまたま趣味がそのまま仕事になっている。好きなことしかできない人間なので」

石神の言葉には、迷いがない。食に関しては「好奇心が強い」と自己分析する。その好奇心の強さはジャンル問わず、さまざまなものをひたすら食べたり飲んだり探求し続ける行動に表れている。

「終わりがないですね」と問われると、「そうですね」と即答する。

5年間客が来なくても信じ続けた味。そして今、日本の食文化に新しい風を吹き込もうとしている。石神秀幸が示すのは、純粋な好奇心と確固たる信念、そして常に進化し続ける姿勢が、いかに大きな変化を生み出せるかという可能性だ。麻辣湯は単なる料理ではなく、日本の食文化が次のステージへ向かう象徴となっている。

【石神流・3つの哲学】

「両輪で極める」- 味を分析する側と創造する側、両方で結果を出す

「常に進化する」- 古典を守るのではなく、新しい技術を取り入れ続ける

「トレーニングが全て」- 才能より日々の鍛錬が天才的な味覚を作る

石神秀幸(いしがみ・ひでゆき)

薬膳スープ春雨専門店「七宝麻辣湯」 創業者

1972年東京都生まれ。中学生の頃より食べ歩きを始め、たぐいまれな味覚の鋭さから「神の舌を持つ男」との異名を持つ。2003年5月に食のコンサルティング会社「株式会社ゼッター」を設立。2005年8月「株式会社カシュ・カシュ」設立し、2007年1月薬膳スープ春雨専門店「七宝麻辣湯」1号店を渋谷区桜丘にて創業。選べる具材と店ごとに炊き出す薬膳スープが人気を博し、全国に約50店舗を展開する。(2025年11月現在)

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