亜熱帯化する日本、東南アジアの知恵に学ぶ
日本の夏が亜熱帯化する中、東南アジアの食文化が急速に浸透しています。ココナッツミルクとレモングラスが香るタイの「トムカーガイ」、鶏肉を使ったインドネシアの「ソトアヤム」、魚の旨みが効いたミャンマーの「ヒンガー」など、現地では定番の「サッと作るスープ」が日本の食卓でも身近な存在になりつつあります。
これらは元々暑い国の知恵が詰まった、理にかなった調理法なのです。長時間火を使わない、でも栄養はしっかり摂れる、そして暑くても食欲をそそる香りと味わい。
まさに、これからの日本の夏に必要な料理スタイルといえるでしょう。
赤ベースに緑のアクセント、視覚でも涼を感じる
煮込まないスープの多くは、トマトやパプリカなどの赤をベースに、バジルやパクチー、レモングラスなど緑のハーブをアクセントにした彩り豊かな見た目が特徴です。
赤と緑のコントラストが鮮やかで、見ているだけで食欲が湧いてきます。色鮮やかな野菜が浮かぶスープは、視覚からも涼しさと元気を与えてくれるのです。

