10分以内で食材に火が入ったら完成
煮込まないスープの基本は、「調理時間は10分以内で、食材に火が入ったら完成」というシンプルさです。薄切り肉や魚、豆腐、卵など火の通りやすい食材を選び、野菜も小さめにカット。強火でサッと加熱すれば、あっという間に完成します。
猛暑の中、長時間煮込むことなく作れるスープは、まさに現代の夏の救世主。キッチンに立つ時間を最小限に抑えながら、栄養満点の一品が作れるのです。
アジア料理に詳しい料理研究家の橋本 加名子さんによると「さっと作れて栄養が取れる」煮込まないスープは酷暑の中でも日常に取り入れやすいのではないでしょうか。短時間で手軽に調理でき、長時間火の前にいなくて済む点が現代のライフスタイルに合致しています。」とのこと。
家庭でより簡単に煮込まないスープを作るコツを聞いたところ、「家庭では、薄切りの豚しゃぶ肉、冷凍のシーフードなどを使い、煮すぎないようにさっと火を通すのがおいしく作るコツです。夏場に温かいスープを飲むことは、体を冷やしすぎないようにする暑い国の人たちの知恵でもあります。」と教えてくれました。
検索データが示す、夏のスープへの新しいニーズ
クックパッドでのスープ検索でも「暑い」「冷製」「薬膳」といったキーワードとの組み合わせが上昇傾向にあります。これは、夏でもおいしく食べられるスープ、体調を整えてくれるスープへのニーズが高まっていることを示しています。
従来、スープといえば冬の温かい料理というイメージが強くありました。しかし、その常識が今、大きく変わろうとしているのです。

