不整脈を発症すると心電図にどのような特徴が現れる?
心電図とは、心臓の電気刺激を記録した波形です。電気刺激が乱れて、不整脈が発生すると心電図の波形が変化します。
代表的な変化としては、下記のようなものがあります。
・脈が飛ぶ、ずれる:規則的に出ていた心電図波形の中に、1拍だけ早いタイミングで脈が入っている状態です。期外収縮がこれに該当します。単発で出るだけでなく、連続して出現することもあります。
・脈が極端に速い(頻脈):心電図では脈の間隔が短くなり、ぎゅっと詰まったような波形に見えます。
・脈が極端に遅い(徐脈):脈の波形の間隔が広くなって見えます。
・脈のリズムに規則性がなくなる:心房細動を生じると、脈のリズムが全て一定ではなくなってしまい、不規則な脈になります。
・脈の波形が変わる:不整脈の異常な電気刺激が発生した場所によっては、波形の幅が広くなったり、形が変化することがあります。
不整脈の対処・治療法
不整脈を起こした際の対処法、治療法としては以下のようなものがあります。
まずは落ち着いて、脈を確認する
動悸や脈の異常など、不整脈を起こしてしまった場合には、まず自分の脈を確認しましょう。手首の内側の親指側で、2-3本の指を使って脈を確認しましょう。
確認すべきことは2つあります。
①脈の速さ:1分間の脈拍が何回かを確認しましょう。1分ずっと数えなくても、20秒数えて3倍にする、といった数え方で問題ありません。
②脈のリズム:脈が規則的などうか、飛んだり抜けたりしないかを確認しましょう。
上記の2つがわかるだけでも、不整脈らしいか、どんな種類の不整脈かが、だいぶ絞れるため、受診した際に医師に伝えられるようにしましょう。
冷水で顔を洗う、息こらえをする
不整脈を起こした際、種類によっては自分でも初期対応ができることがあります。
脈が速く(脈拍が1分間に100回を超えるくらい)、尚且つ規則的な場合には、以下の対応をすることで神経の反射が起こり、脈がもとにもどったり、ゆっくりにできることがあります。
①冷たい水で顔を洗う。
②大きく息を吸って、お腹に力を込めて10秒間息をこらえる。
1回で効果がない時には、2-3回繰り返しやってみると有効なこともあります。ただし、効果が出ないことも少なくないため、この方法で治まらないときには速やかに受診することが必要です。治まったとしても、また繰り返し不整脈が起こることが多いため、動悸があった、ということを医師に相談することが大切です。
薬剤による治療
不整脈を抑える、抗不整脈という薬剤や、脈をゆっくりにする薬剤を使用して治療することがあります。
また、高血圧など合併する病気がある場合には、それに対する治療も並行して行います。
電気ショック
薬剤で脈が元に戻らない、強い動悸症状が持続する、血圧低下などがあり急を要する、危険な不整脈が出現している、といった場合には電気ショック(正式名称は電気的除細動)で不整脈を止めて、正常な脈に戻す処置を行うこともあります。
カテーテルアブレーション
不整脈を起こしている異常な電気の発生源や通り道を、カテーテルという特殊な細い管を用いて焼き切る手術です。最近では冷凍やレーザーを用いて行うこともあります。
入院して行い、数日から1週間程度の入院となることが多いです。
長期間持続している不整脈や、不整脈の種類、異常な電気の発生する場所によってはカテーテル治療が困難なこともあり、その適応は医師が慎重に判断します。
ペースメーカー、ICD(植込み型除細動器)
脈がゆっくりになりすぎる、止まった状態になる場合には、心臓に電気刺激を与えるペースメーカーという機械を植え込む必要があります。
突然死につながるような危険な不整脈に対しては、ICD(植込み型除細動器)という、小型の電気ショックを起こす機器を植え込むこともあります。

