3.多頭飼育では一気に感染拡大する危険性も
これまで述べてきた2つの問題(ノミ・ダニ、蚊による感染症)が発生した場合、最も強く影響を受けるのが、多頭飼いのおうちです。
仮に、飼い主さんがキャンプを楽しんだ後、気づかずにマダニを持ち帰ったとします。服についたマダニが愛猫を吸血した後、同じように他の同居猫たちの血も吸うと、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が、おうちのなかで一気に拡大する可能性があります。
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、マダニに直接咬まれるほかに、感染した猫の血液や体液、排泄物などでも感染すると言われています。人獣共通感染症であるため、飼い主さんにとっても命に関わる状況です。
いったん愛猫が感染すると、ドミノ倒し的に他の猫たちも病に倒れ、平穏で楽しい暮らしがあっという間に崩壊してしまう恐れもあります。
最後に、改めて強調しておきたいことですが、マダニを含めた感染症予防には、年間を通じた駆虫剤投与が重要な役割を果たします。愛猫の健康と安全を守るためにも、飼い主さんは忘れずに対応するように努めてみてください。
まとめ
「寄生虫予防」は、愛猫の命を預かる飼い主さんにとっては大切なプロセスです。室内猫だから大丈夫だとは言い切れません。感染症リスクは十分にあります。
今回は、室内猫に「寄生虫予防」が必要な理由として、「飼い主さんによるノミ・ダニの持ち帰り」、「蚊が媒介するフィラリア症の危険性」、「多頭飼いでの感染拡大」を挙げました。
定期的なノミ・ダニの駆虫剤の投与はもちろん、日常的な手洗い消毒、マダニの生息場所に入る際の虫よけスプレー、長袖、長ズボンの着用など、飼い主さんは「寄生虫予防」を日頃から意識的に心がけてみてください。
愛猫の健康と安全を守るのは、飼い主さんの重要な役割です。共に末永く快適に暮らせるように、「寄生虫予防」としっかり向き合うようにしましょう。

