中耳炎の点耳薬の使い方と服用する際の注意点

中耳炎の点耳薬の使い方を教えてください
点耳薬は、鼓膜換気チューブが留置されている場合や、鼓膜穿孔が確認された場合に、薬液が中耳腔まで届くことを利用して治療に用いられることがあります。
使用の際は、手のひらで薬液を体温程度にあたためてください。手を清潔に洗い、患側の耳を上にして横向きに寝た姿勢で、指示された回数・量をゆっくり滴下します。
そのまま2〜3分ほど姿勢を保つことで、薬液が耳の奥まで行き渡ります。
薬によっては室温保存と冷所保存のものがあるため、保存方法は医師または薬剤師の指示にしたがってください。
中耳炎の治療で処方される抗菌薬は症状が治まったら飲まなくてもよいですか?
症状が軽くなっても、医師の指示どおりに最後まで飲み切ることが大切です。抗菌薬を途中でやめてしまうと、症状が再び悪化したり、薬が効きにくい耐性菌が生じたりするおそれがあります。
中耳炎の薬を使い忘れたり飲み忘れたりしたらどうすればよいですか?
抗菌薬を飲み忘れた場合には、気付いたときに1回分だけ服用します。ただし、次の服用時間が近い場合には1回分をスキップして、その次からいつものように飲んでください。2回分をまとめて飲んではいけません。
参照:
『抗菌薬の正しい使い方』(国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター)
『点耳薬』(慶應義塾大学病院KOMPAS医療・健康情報サイト)
編集部まとめ

中耳炎では、症状の程度や原因によって薬の種類や使い方が異なります。抗菌薬は指示された期間を守って服用し、点耳薬は清潔な手で正しく使用することが大切です。
自己判断で中止したり、市販薬を使ったりすると、かえって症状が悪化するおそれもあります。耳の痛みや聞こえにくさが続くときは、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
参考文献
『中耳炎』(慶應義塾大学病院 KOMPAS 医療・健康情報サイト)
『小児滲出性中耳炎診療ガイドライン 2022年版』(日本耳科学会・日本小児耳鼻咽喉科学会)
『中耳の慢性炎症性疾患の概念と用語について』(Otolaryngology Japan)
『小児急性中耳炎診療ガイドライン 2024年版』(日本耳科学会・日本小児耳鼻咽喉科学会・日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会)
『真珠腫性中耳炎』(順天堂大学医学部付属順天堂医院)
『抗菌薬の正しい使い方』(国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター)
『点耳薬』(慶應義塾大学病院KOMPAS医療・健康情報サイト)

