喘息とは、何らかの原因により気道に慢性的な炎症が生じ、幅広い年齢層で起こる病気です。咳・疸・喘息発作などの症状がおこります。
身近な病気ではありますが、完治させることが難しい病気とも言われています。原因や治療方法など、詳しく把握しておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、喘息の日常生活で気をつけることもご紹介するので、参考にしてください。
※この記事はメディカルドックにて『「喘息」の症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
日常生活で気をつけること

日常生活では何に気をつければよいですか?
日常生活で気をつけるべき点は、自分がアレルギー反応を示すアレルギー物質に触れないようにすることです。アレルギーによって発症する場合、どのような場所に行っても、発作的に発症する可能性はあります。そのため、自分にとってのアレルギー物質を把握して、極力触れないようにすることが必要です。
また、季節の変わり目などで、風邪やインフルエンザなどにかかることも、発症のリスクを高める要素です。風邪を引かないように心がけるなど、些細なことでも、日常生活をおくるうえで注意しましょう。
発作時の対応を教えてください。
万が一、発作が起きた際には、落ち着いて対処が必要となります。対応の仕方は、発作症状の度合いによって異なります。まず発作が軽度である場合、まずは落ち着いて薬を吸入しましょう。この状態では、息苦しさはありますが、まだ軽度な状態です。会話もできて歩行は普通~困難程度で意識は正常です。
しかし、症状の改善が見られない場合は、20分後に再度薬を吸入します。発作症状が中程度の場合、横になれない息苦しさを感じ、かろうじて歩ける程度や、会話が困難の可能性があります。そのため、救急外来を受診するようにしましょう。
発作が重症の場合は、動けないほど苦しく、歩けず意識も朦朧とし始める可能性があります。その場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
喘息の予防法はありますか?
この病気の予防方法としては、次のようなものが効果的です。ダニ対策を行う
喫煙を避ける
感染症を防ぐ
飲酒を避ける
食生活に注意する<
ストレスをためない
心肺機能を上げる
ダニはアレルギーの中でも大きな原因です。そのため、ダニが増えないように、高温多湿・餌・産卵できる場所などの条件が整わないようにしましょう。適度な掃除や換気が重要です。
喫煙は、本人だけでなく、受動喫煙も対象です。徹底して避けましょう。
感染症も症状悪化の原因となるため、流行時期は手洗いやうがいで予防しましょう。マスクをすることで、アレルギー物質や感染症から身を守ることが可能です。
飲酒や食生活にも注意しましょう。アルコールや肥満は、発作を誘発するため、摂取量と食事バランスが非常に大切です。ストレスも発作原因となるため、ためすぎないようにしましょう。
適度な運動で、ストレス発散や心肺機能をアップさせることも、有効な予防方法です。
最後に、読者へのメッセージがあればお願いします。
喘息は、誰しもかかる可能性がある病気です。アレルギーやその他の原因から、気道が炎症を起こして、発症する可能性があります。多少の咳であれば問題ないと思う方も多いですが、悪化すると呼吸が困難になり非常に辛いです。 完治は難しいですが、コントロールできる病気です。正しい予防方法を身につけ、治療薬を利用できれば、発症のリスクは抑えられるでしょう。 自己判断せず、少しでも異変を感じたら医療機関へ相談し、症状の改善に務めてください。
編集部まとめ

喘息は身近な病気ですが、症状の内容や重症度も幅広いため、悪化した場合は非常に負担の大きい恐ろしい病気です。
しかし、治療薬を使えば、症状をコントロールし改善させることは十分できます。また、予防にも気をつければ悪化も防げます。
そのためにも、正しい対処方法や予防方法を身につけておくことは大切です。少しでも異変を感じたら、医療機関に相談し適切な対処を行いましょう。
参考文献
気管支喘息|東海大学医学部付属八王子病院
喘息(気管支喘息)

