
自然が豊かな岡山県。なかでも市内から1時間半ほど、“週末リトリート”として人気の「美作三湯(みまさかさんとう)」と呼ばれる湯原温泉・奥津温泉・湯郷温泉は、温泉街の風情と自然が織りなす紅葉景観で知られるエリアだ。2025年12月7日(土)までは温泉宿などに岡山県内外のアーティストたちが作品を制作・展示する回遊型アートイベント「美作三湯芸術温度2025」も開催されている。また、県都・岡山市内では日本三名園のひとつ「後楽園」や、黒い天守が印象的な「岡山城」で幻想的なライトアップが行われ、紅葉とのコラボレーションを楽しむことができる。
■湯原温泉周辺:渓谷と滝が織りなす紅葉の絶景
湯原ダムの下流、旭川沿いに広がる湯原(ゆばら)温泉は、豊臣秀吉の時代から湯治場として知られる歴史ある温泉地。湯量が多く、神経痛や冷え性にも効果があるとされている。温泉街のシンボルは全国露天風呂番付にて西の横綱と認められた「砂湯」。ほかにも、温泉街沿いには歴史碑やこの地に関する展示のある温泉ミュージアム、日帰り温泉を楽しめる湯本温泉館などがある。
■砂湯
湯原温泉のシンボルで、川底から湧き出る温泉でできた大露天風呂。全国露天風呂番付「西の横綱」に選ばれており、美人の湯・子宝の湯・長寿の湯という、温度の異なる湯舟を楽しむことができる。 24時間無料で開放されており、紅葉を見ながら温泉に入ることができる。

■神庭の滝(かんばのたき)
「日本の滝百選」に選ばれた名瀑で、滝と紅葉が織りなす景観は圧巻。国指定の名勝にも指定されている。湯原温泉から車で約30分、緑豊かな自然公園の中に位置し、周辺には野生の猿が生息しているため、紅葉狩りの際、出合えることもある。

■奥津温泉周辺:文人たちにも愛されてきた紅葉の名所

日本観光地百選に選ばれている吉井川に架かる奥津橋を中心に広がる山間の静かな温泉街、奥津(おくつ)温泉は、与謝野鉄幹・晶子夫妻など多くの文人たちからも愛されてきた趣ある風景を見せる。泉質はアルカリ性の単純温泉で、漂白成分を含み美肌効果があることから「美人の湯」として人気だ。
■奥津渓(おくつけい)
奥津温泉の下流3キロにわたって広がる国指定名勝地の渓谷で、岡山県を代表する紅葉の名所としても知られている。渓流沿いに約800メートルの遊歩道があり、紅葉を見ながら渓谷を散策できる。見どころは、東洋一ともいわれる、吉井川の源流と花崗岩が数十万年の歳月をかけて自然が形造った「臼渕(うすぶち)の甌穴群(おうけつぐん)」。毎年「奥津渓もみじ祭り」が開催されるとともに、夜には紅葉がライトアップされ、日中とは一味違う幻想的な風景を楽しむことができる。

■湯郷温泉周辺: “もみじ寺”と城の紅葉

美作市内に位置する湯郷(ゆのごう)温泉は“鷺の湯”の名でも知られ、1200年前に円仁法師によって開かれたと伝わる古湯で、傷に効く湯治の効果、美肌の湯として人気が高い。湯郷温泉の元湯でもある「湯郷鷺温泉館」は、多様な形態の温泉入浴を堪能できる人気の日帰り温泉施設。また、「湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館」などのおもちゃに関連する施設があり、家族三世代で楽しめる。
■観音寺(かんのんじ)
通称“もみじ寺”として親しまれている観音寺は、秋になると境内が真紅や黄金色に染まり、訪れる人々を魅了する。本堂の階段を下りると、文殊菩薩を祀るため岩肌を手彫りした洞窟「文殊洞」が神秘的。文殊洞の中から見る紅葉も美しい。

■津山城(鶴山公園)
湯郷温泉から車で約30分に位置する津山城は、紅葉の名所としても知られる。毎年、紅葉に美しく彩られた秋の津山城(鶴山公園)で「津山城もみじまつり」が開催され、昼はお茶席や華道展、夜はライトアップされた紅葉を楽しめる。期間中の土日にはご当地グルメフェスティバルやステージイベントも行われ、城下町全体が賑わいを見せる。

■岡山市内の紅葉スポット:アクセス良好なJR岡山駅エリア、ライトアップで彩る秋の夜
新幹線・岡山駅からのアクセスもよい岡山市内にも、歴史と紅葉が共演する名所がそろっている。
■後楽園
日本三名園のひとつに数えられる大名庭園。約100本のカエデが林立する「千入(ちしお)の森」は園内屈指の紅葉スポットだ。期間限定で行われる夜間特別開園「秋の幻想庭園」では、紅葉が光に照らされ幻想的な世界が広がる。

■岡山城
後楽園に隣接する岡山城でも、黒い天守と紅葉のコラボレーションを堪能することができる。後楽園の「秋の幻想庭園」と同時開催される夜間特別開館「秋の烏城灯源郷」では、天守がライトアップされ、紅葉とともに夜空を彩る。

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