クマ対策グッズ「20倍」売れる東北、人々が"自衛"に走る裏で…自動ドアの「手動切り替え」に意外な盲点も

クマ対策グッズ「20倍」売れる東北、人々が"自衛"に走る裏で…自動ドアの「手動切り替え」に意外な盲点も

●逆に危ない? 「元自動ドア」を閉め忘れる人も

また、出没リスクが高い地域の店の中には、クマが勝手に入ってきてしまうおそれがあるため、自動ドアの電源を切って手動に切り替えた店もあるという。

手動切り替えの動きはサンデーに限らず、公共の施設やコンビニなどでもみられる。

しかし、自動から手動にすることにもリスクがあるようだ。

「自動ドアは重いため、開ける際に強い力が必要となります。購入した商品を載せたカートで出る際に、自動で開くと思ったお客さまがぶつけてしまうこともあります。また、自動で閉じると思ってそのまま開けっぱなしにしてしまうケースもあり、責任者の判断で自動に戻した店もあります」(担当者)

サンデーでは、クマがゴミに引き寄せられることのないよう、店周りの清掃を徹底し、照明も早めにつけるようにしているという。今のところ、敷地内でクマが出没したというケースは確認されていないそうだ。

クマ対策グッズの顕著な売れ行きは、そこで暮らす人々の不安の表れとも言えるだろう。

クマ被害の報道を受けて、一時期は「モノがない」という状況もあったが、現在は供給不足ではないという。

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