「寒気がする」症状が特徴的な病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「寒気がする」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
自律神経失調症
体を動かす時に働く交感神経と、逆に休める時に働く副交感神経のことを自律神経といい、この2つがバランスをとりながら身体の状態を調節しています。不規則な生活やストレスにより、このバランスが崩れ、さまざまな症状が生じます。ホルモンバランスの乱れによる起こる更年期障害は、自律神経の乱れに繋がるため、同じような症状となります。のぼせやほてりなど体が熱く感じる、発汗、寒気、イライラ、不安、疲れやすい、頭が痛い、動悸や息切れ、めまいなどです。自律神経失調症と診断がつけば心療内科が主な診療科ですが、症状が多岐にわたるため、症状に合わせた診療科(動悸なら循環器内科、めまいなら耳鼻科や脳神経内科など)をまずは受診しましょう。
腎盂腎炎(じんうじんえん)
腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱へ行き、尿道を通って排尿されます。腎臓と尿管のつなぎ目を腎盂と呼びます。通常この過程は、無菌です。しかし、尿道から菌が入り、膀胱まで逆流すれば膀胱炎に、腎盂まで逆流すれば腎盂腎炎と呼びます。膀胱炎で発熱することはありませんが、腎盂腎炎まで進行すると発熱するため、寒気を感じることがあります。腰痛や背中の痛み、腹痛、排尿時痛を生じることもあり、悪寒戦慄があると敗血症を発症する可能性も出てきます。尿管結石や前立腺がん、前立腺肥大症などによる通過障害があると排尿できずに逆流するため原因となり得ます。女性は男性に比べ尿道が短く、膣や肛門と尿道が隣接しているため発症しやすいですし、糖尿病や抗がん剤加療中などの免疫状態が下がった方も発症しやすくなります。治療のメインは、原因菌を標的とした抗生剤加療です。脱水による尿量低下も原因となるため、点滴による脱水改善、尿量増加での加療も行うことがあります。寒気とともに腰痛や背中の痛み、腹痛、排尿時痛などの疼痛がある場合は、泌尿器科や腎臓内科への受診を検討しましょう。
胆嚢炎(たんのうえん)
肝臓で作られた胆汁という消化酵素は胆嚢という袋状の臓器に一度蓄えられ、胆管をとおって十二指腸へ流れます。胆嚢炎とは、胆嚢に炎症を起こした状態です。原因の多くは胆石です。胆石が詰まり、胆嚢から胆管への本来の胆汁の流れを遮断し、胆嚢炎を起こします。通常は食後に右上腹部あたりの疼痛が出現します。発熱し、全身状態が悪化する可能性もあります。治療は入院の上、絶食や抗生剤点滴による加療が行われます。胆石が残存し繰り返す場合は胆のう摘出術など外科的加療を検討していくことが必要でしょう。食後に寒気とともに右上腹部の痛みがある場合は、消化器内科でお腹の診察を一度受けてください。
「寒気がする」ときの正しい対処法
体が筋肉を収縮させて体温を上昇させようとしているため無理なく安静に過ごすことが大切です。
発熱による寒気を抑える主な市販薬は、ロキソニンSやラックル、タイレノールAなどの内服による解熱鎮痛薬です。ウイルス性の感冒などとは違い、細菌感染の場合は、抗生剤加療が必要となり、入院が必要となる場合もあります。市販では購入できませんし抗生剤にも色々あり適切な加療が必要です。3日以上発熱が続く場合や、いつもと違う腹痛など症状が強い場合は早期に内科を受診して下さい。

