スルフォラファンの効果

抗酸化作用
正常な細胞が酸化ストレスを受けると、Nrf2と呼ばれる転写因子が働き、抗酸化酵素が生成され活性酸素を除去することで、細胞の障害を最小限にとどめています。スルフォラファンはこのNrf2を活性化することから、抗酸化作用があると言われています。さらに東京大学の研究では、この抗酸化作用により血管が保護され、動脈硬化の抑制効果も期待できるとの報告があります。
解毒作用
スルフォラファンはその構造に硫黄を含みます。硫黄が水銀や鉛などの有害ミネラルを捕捉して排泄させる働きを持つこと、スルフォラファンによって活性化される転写因子のNrf2が解毒酵素を生成することから、スルフォラファンには解毒作用が期待されています。
肥満の抑制
金沢大学は、スルフォラファンが①脂肪細胞の褐色化を促進することで、エネルギー消費を増大させること②肥満型の腸内細菌叢を改善することを発表しました。その他にも東京農業大学は、スルフォラファンが脂質合成を促進する転写因子SREBPの活性を抑制することを明らかにしました。これらのメカニズムにより、スルフォラファンは肥満の抑制に寄与するとされています。
糖尿病の予防
スルフォラファンには、糖尿病の進行に関与するタンパク質「セレノプロテインP」の発現を抑える作用があることを、東北大学が発表しています。これにより、インスリンの感受性が高まり、血糖コントロールの改善につながる可能性があるとされています。また、金沢大学は、スルフォラファンが肥満を抑制し、腸内細菌叢を改善することで、脂肪組織や肝臓の慢性的な炎症が抑えられ、インスリンがより正常に作用しやすくなることから、糖尿病の予防効果が期待できるとしています。
肝機能の改善
スルフォラファンは、肝臓がもつ防御機構(解毒、抗酸化、抗炎症)を高めることで、肝機能を改善すると考えられています。機能性表示食品の評価として、一日当たり24mgのスルフォラファングルコシノレートを含む食品を24週間摂取した結果、対照食品摂取時と比較して、健康な中高年において、健常域でやや高めのALT値の低下が認められたことなどから、スルフォラファンは「肝臓の健康状態を示す指標が気になる健康な中高年の方の健常域でやや高めの血中肝機能酵素(ALT)値を低下させる機能を持つ」と報告されています。
スルフォラファンを過剰摂取すると現れる症状

服用中の薬の効果への影響
スルフォラファンは薬物代謝に関わるCYP酵素に影響を及ぼす可能性があるため、薬の効き目に変化が出る可能性があります。肝機能検査の異常値を示す場合には、内科を受診してください。また、サプリメントなどの摂取を検討する際には主治医や薬剤師に相談しましょう。
消化器系の不調
スルフォラファンの過剰摂取により、お腹の張りや便秘、下痢といった消化器系の不調を引き起こすことがあります。サプリメントなどを利用する際は、用量を守り過剰摂取を避けることが重要です。これらの症状は一般的に軽度であり、摂取量を適切に調整することで回避可能とされていますが、心配な場合は主治医にご相談ください。

