
11月20日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週木曜夜10:00〜11:00、BS10)。今回は最多安打や4度のゴールデングラブ賞など輝かしいキャリアを誇る坂口智隆と、番組100回記念で“公認レギュラー”となった五十嵐亮太が登場した。MCのラブレターズ溜口佑太朗と上重聡とともに、今年急逝した“つば九郎”との思い出や、メジャー挑戦を控える村上宗隆の知られざる一面まで濃密なトークが繰り広げることに。
■元神宮ボールボーイ・溜口と五十嵐亮太の接点
番組冒頭、神宮球場でボールボーイのアルバイト経験がある溜口が五十嵐との思い出を披露。「五十嵐さんが現役時代もボールボーイをやっていた。ブルペンから五十嵐さんのリュックを担いでベンチに持っていくこともあった」と懐かしそうに語る。
その言葉に五十嵐が「神宮のボールボーイ大好きなんですよ。めちゃくちゃ走る。“あいつら今日もキレてるな”と言いながら見てた」と振り返ると、溜口はさらに「神宮球場のボールボーイは12球団一のボールボーイと言われていた」と言って胸を張る。五十嵐も、その言葉には納得したようすだった。
一方、坂口は番組2度目の出演。先週の放送でゲストに登場した西田明央は坂口との深い親交を語っていた。五十嵐が「西田の何が好きなの?」と問いかけると、坂口は迷わず「包容力」と回答。お歳暮を贈ってくれたり、細やかな気配りを見せる後輩への想いを語ると、五十嵐は「先輩が後輩に“包容力”ってあんまり使わないけどね」と切り返して笑いを誘う。
■この世を去った“つば九郎”への想いと村上宗隆の存在感
2025年2月、担当者の死去に伴い活動休止となった東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラ“つば九郎”。31年間にわたり多くのファンと選手を楽しませ、球場を彩った存在だけに番組でも自然と話題が及んだ。
現役時代からつば九郎との交流があった2人。五十嵐はつば九郎を「自由人」と表現したうえで、「最後までつば九郎らしさを貫き通した。夜のパトロールでお酒も鳥のくせに飲むし、焼き鳥も食うし。最後に飛び立っていく感じも、つば九郎らしいなと思った」と語る。
坂口も「酒飲むツバメ。焼き鳥屋で“共食い”とか言って嬉しそうに手羽先を食うてました。紹介してくれるお店が全部美味しくて、未だに通ってます」と笑顔でこぼす。2人のエピソードに対し上重は「自由だからこそ唯一無二の存在だったんですね。ファンを喜ばせる天才ですよね」と応じ、存在感の大きさをあらためて噛み締めた。
さらに話題は来シーズンからメジャー挑戦を控える村上宗隆へ。五十嵐は元サッカー日本代表の小野伸二や坪井慶介らとともに、村上の20歳の誕生日を祝った過去を明かした。当時は三冠王になるとは思いもよらなかったようで、「あの時やっといて良かった」と言ってスタジオを沸かせる。
そんな村上を、坂口は「俳優」と表現。自分の調子が悪い時でもベンチ前で仲間を鼓舞するなど、後輩やファンから見られている意識がものすごく高い選手だという。「それがチームの先頭に立って活躍する原動力になっているのかな」と語った。
■歩道橋で“路上ライブ”…坂口が語る意外な特技と苦い思い出
番組後半の名物コーナー「ガチャガチャダグアウト!!!」で語られたのは、坂口の知られざる特技。坂口は「歩道橋で歌を歌うのが得意」と切り出すと、プロ入りして初めて新聞に載ったのがまさかの“路上ライブ”だったことを明かす。大阪・天王寺の歩道橋で友人とギターを手に歌っていたところ、岩隈久志が通りかかって「お疲れ様です」と挨拶した翌日、新聞に掲載されたという。
ファンの中では知られたエピソードだが、初耳だった五十嵐は「野球選手になって路上ライブやったの?」と驚愕。坂口はその後、監督や先輩に怒られてしまったため、怖くてギターを持っていないと明かした。しかし五十嵐は「今からやろうよ。『ダグアウト!!!』は次のテーマ考えてるから」とノリノリ。上重も「藤井寺ロケやりましょうよ」と盛り上げたが、肝心の坂口は「もう覚えてないですもん」とタジタジの様子だった。
今回の放送は終始リラックスした雰囲気で進行し、五十嵐の軽妙なトークも健在。最後には「前回レギュラー認定されてから、今回はちょっと調子に乗りすぎたかな」と照れながら反省の弁を述べたが、MC陣は「そんなことないです。さすがでした」と称賛した。
つば九郎との思い出話や選手同士の知られざるエピソードの数々から、ヤクルトという球団の温かさと人間味が心地よく浮かび上がった放送回だった。選手の素顔を深掘りし、思わぬ角度で野球の楽しさを伝えてくれる「ダグアウト!!!」にこれからも期待したい。

