前立腺がんが治る確率
前立腺がんの治療成績は、発見と治療のタイミングによって変わります。
早期発見の場合、適切な治療で10年生存率は約80%以上で、局所がんでは治療成績が良好とされています。
しかし、転移がある場合は治療が複雑になり、5年生存率は約60%に低下します。
前立腺がんは、高齢者の罹患率が高い傾向にあるため、PSA検査での定期的なモニタリングが重要です。
前立腺がんの診断・検査
前立腺がんの診断は、特定の検査手順に従って行われます。
診断の正確性を高めるためには、以下の段階的な検査が重要です。
一次検査:スクリーニング検査
前立腺がんの疑いを調べる最初のステップは、血液検査でPSA(前立腺特異抗原)の値を測定することです。PSA値が高い場合、前立腺がんの可能性が高まりますが、PSA値の上昇は前立腺がん以外にも、前立腺肥大症や前立腺炎などほかの状態で見られることがあります。そのため、PSA値が高いと判明した場合は、より詳細な精密検査に進む必要があります。
二次検査:超音波検査、直腸診、MRI
PSA値が高い場合に続く検査は次のように行われます。
・超音波検査:前立腺の大きさや形状を画像で確認し、異常がある部分を特定します。
・直腸診:医師が直腸を通じて前立腺を触診し、硬さや大きさに異常がないかをチェックします。
・MRI検査:前立腺の内部を詳細に映し出すことで、がんの有無や具体的な位置を特定します。
これらの検査でがんが疑われる場合は、「生検検査」に進みます。これにより、がんの有無をより精確に判断できます。
生検検査
前立腺がんの確定診断には生検検査が必要です。この検査では、超音波機器を使用して前立腺から小さな組織サンプルを採取し、顕微鏡でがん細胞の存在を確認します。生検によりがんの種類や進行度が判明し、それに基づいて治療計画を立てます。
生検では、10本以上の針を使用して複数のサンプルを採取するため、短期間の入院が必要になることもあります。また、検査は局所麻酔、腰椎麻酔、または全身麻酔のいずれかで行われます。
検査後は血尿や肛門出血、血精液症などの合併症が起こることがありますが、これらは通常2〜3週間で自然に解消します。検査後数日は血尿を悪化させないためにも、アルコールの摂取を控え、自転車やバイクの使用を避け、お腹に負荷をかける動作を控えることが推奨されます。

