血液検査では体のどんな機能や健康状態を診ている?
さて、ここからは血液検査で調べることができる機能や健康状態について解説します。
貧血
赤血球数(RBC)、ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(Ht)の低下で判断します。酸素を運ぶ力が不足するため、立ちくらみや息切れ、動悸、倦怠感などが現れます。慢性的な出血や鉄不足が原因のこともあります。
肝機能
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなどで評価します。これらが高値の場合、肝細胞の炎症や破壊が起きている可能性があります。脂肪肝や肝炎、アルコールの摂取過多などが原因として考えられます。
腎機能
尿素窒素(BUN)やクレアチニン(Cr)の値で腎臓の働きを調べます。高値は老廃物をうまく排出できていないサインで、腎障害や脱水が疑われます。放置すると慢性腎不全に進行することもあります。
免疫力
白血球(WBC)の数値で体の防御力を推測します。高値なら感染や炎症の兆候、低値なら免疫低下やウイルス感染、骨髄機能の低下が考えられます。免疫が落ちると感染症にかかりやすくなります。
炎症
C反応性タンパク(CRP)や白血球の上昇で炎症の有無を確認します。急性炎症ではCRPが著しく上がり、感染症や膠原病、がんの活動性を示すこともあります。慢性化している場合は長引く体調不良につながります。
血液検査の腫瘍マーカーとは?
腫瘍マーカーは、がん細胞やそれに反応して体が作る物質を測定する検査です。CEAやCA19-9、AFPなどが代表的です。健康診断や人間ドックでもオプションで受けられます。早期発見の一助にはなりますが、陽性=がんとは限らず、他疾患や一時的変動でも上がることがあります。費用の目安としては、約2,000〜6,000円です。

