しばらく途絶えていた友人からの連絡
ある日、私はついに強い口調で言った。
「奈美子さん、ごめん。確かに私は子育て未経験だけど、本当に望んでやっと妊娠できたの。もう『産むの?』なんて言わないでほしい」
その瞬間、奈美子さんの表情は凍り付いた。彼女の顔には、今まで見たことのないような、冷たさと、私の意見に真っ向から反対されたことに対する「腑に落ちない」といった強い不満が浮かんでいた。
それ以来、奈美子さんからの連絡は急に途絶えた。私から連絡しても返信はなく、少し寂しい気もしたけれど、同時に、これで余計なプレッシャーや不安を煽る言葉から解放されるという安堵もあった。
そのまま1か月ほどが過ぎて、私は安定期に入り、穏やかな妊婦生活を送っていた。奈美子さんのことなんて、もうすっかり忘れていたころだった。しかし、ある日突然、彼女は私の平穏な日常を打ち破るように、これまでとは違う形で現れたのだ―――。
あとがき: 友情の限界線
奈美子さんの言葉は、一見するとシングルマザーとしての現実的な忠告のように聞こえます。しかし、不妊治療を経てやっと授かった命に対する冷たい発言は、里美の心を踏みにじる行為でした。
奈美子さんは、里美が自分の忠告に従うのが当然だと考えていた節があります。自分の苦しみを基準に、友人の幸せを測り、自分の意見を押し付ける。この瞬間に、二人の友情は決定的な限界線を越えてしまいました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

