菅田将暉“久部”らの「ショウ・マスト・ゴー・オン」に笑い、その結末の市原隼人“トニー”の姿にホロリ<もしがく>

菅田将暉“久部”らの「ショウ・マスト・ゴー・オン」に笑い、その結末の市原隼人“トニー”の姿にホロリ<もしがく>

久部(菅田将暉)や蓬莱(神木隆之介)は舞台を続けるために奔走
久部(菅田将暉)や蓬莱(神木隆之介)は舞台を続けるために奔走 / (C)フジテレビ

三谷幸喜が脚本、菅田将暉が主演を務めるドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第9話が11月26日に30分拡大で放送された。トニー(市原隼人)不在の中で舞台の幕が開き、久部(菅田)たちがなんとかつなげようと奮闘した。(以下、ネタバレを含みます)

■昭和の渋谷を舞台にした青春群像劇

本作は、脚本家・三谷幸喜自身の経験に基づくオリジナルストーリーで、1984(昭和59)年の渋谷を舞台にした青春群像劇。

菅田演じる成功を夢見る演劇青年の主人公・久部三成や、ミステリアスなダンサー・倖田リカ(二階堂ふみ)、三谷をモチーフにした新人放送作家・蓬莱省吾(神木隆之介)、渋谷にひっそりとたたずむ神社の巫女・江頭樹里(浜辺美波)ら、若者たちのくすぶり、情熱、苦悩、恋を描く。

■リカが久部にキス!そんな中、舞台公演が危機を迎える

リカに思いを寄せる久部。リカも元情夫・トロ(生田斗真)を追い出した久部の勇敢さに、少しずつ惹かれ始めていた。リカは、深夜のWS劇場で2人きりになった久部に質問するうち、劇場が軌道に乗ったら「ハムレット」を上演するつもりで、久部自身がハムレットを演じ、その恋人・オフィーリアをリカに演じてほしいと言われ、まんざらではない様子。そんな久部を飲みに誘ったリカは、久部にキスをした。

そのころ、八分神社では樹里が「久部とリカが分かれますように!」と願っていた。

久部を巡る恋模様の続きが気になるところだが、物語は不穏さが帯びる。翌日、WS劇場のオーナー、ジェシー(シルビア・グラブ)がトニーを「ちょっとした取引」のボディーガードとして貸してほしいと言うのだ。

久部は夜公演があるからと断るが、今週の売上ノルマを免除してくれるという条件を出され、夜公演までに戻らせるという約束で受け入れた。

久部からそれを聞いた蓬莱は「反対です」と言い、伴(野間口徹)も「舞台監督としては、役者がそろわないのに幕を開けることはしたくありませんね」と難色を示した。役者として目覚めているトニーも「本番が大事なので」といったんは断るが、オーナーには逆らえない状況でもあり、トニーの恋人・パトラ鈴木(アンミカ)が次の作品でトニーの出番の多い役にすることを久部に条件として出し、説得を買って出た。

そしてトニーは取引へと向かうが、伴の「出番までに戻ってくる保証はどこにもないですから」という言葉が現実のものとなってしまう。

■トニーが戻るまで「ショウ・マスト・ゴー・オン」で奮闘する久部たち

夜公演が始まっても戻ってこないトニー。久部たちは、トニーの出番までになんとかつなごうと、あれこれ画策。WS劇場でモギリをしている毛利里奈(福井夏)が開演前に踊り、主役の是尾(浅野和之)には演技にたっぷりと間を取ってもらい、カットしたおばば(菊地凛子)の出番を復活させ、彗星フォルモン(西村瑞樹/バイきんぐ)とパトラ鈴木の漫才を挟み、とみんなで力を合わせながら、しのいでいった。

開幕前に伴が「一度幕を開けたからには何があっても最後までやってもらう。私がやらせる。それが舞台監督の仕事です」と言っていた。演劇界には、いったん幕が開けば中断してはならないという慣用句「The Show Must Go On」がある。それを地で行く展開が面白かった。焦りまくる久部が笑いを誘う。

脚本を担当した三谷は、1991年に初演が行われた主宰する劇団東京サンシャインボーイズの舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」という、シェイクスピアの「マクベス」を上演する劇場の裏側を描く傑作を生みだした。ちなみに、奇しくも本話が放送された11月26日は東京・歌舞伎座で、その作品を原作として三谷が脚本・演出を手掛けた歌舞伎「歌舞伎絶対続魂 幕を閉めるな」が千秋楽を迎えた。

そう思うと、本話での展開は三谷の思いがたっぷりと詰まっていたものではないだろうか。ひょんなことから始まった舞台公演で、役者たちはWS劇場のダンサーやスタッフたちという即席だったが、みんな舞台の魅力に引き込まれ、“幕を閉めるな”の精神で奮闘した。視聴者からも「今回はまさにショー・マスト・ゴー・オンだった」「もしがく版爆笑ショー・マスト・ゴー・オン」「三谷の舞台に繰り返し出てくる主題」と反響があった。

■ラストは、久部が敬愛する人物がサプライズ登場!

物語は、公演に通い詰めているリカのファンである八分神社の神主の論平(坂東彌十郎)が、せりふを覚えているからと樹里に促されて舞台に立ったところで、ようやくトニーが到着。久部が論平を舞台袖に連れて行き、入れ替わりにトニーが客席後方から現れ、完璧な演技でドタバタだった舞台を引き締めた。

ほっとしたのもつかの間、オーナーが指示した取引現場に警察が踏み込んでいて、劇場へと戻るトニーが乗ったタクシーを警察がつけてきていた。トニーは自首を決意するが「舞台に穴あけることになっちまいました。申し訳ない…」と涙を流す。

他に影響を出さないため、「警察はトニーさんが劇場関係者だということを知らないはずです。なので、ストリップを見に来た客ということにすればどうでしょうか」という蓬莱の案を取り入れ、みんなで一芝居打つところまでが、「ショー・マスト・ゴー・オン」だった。連行されるまでのトニーの“芝居”にはホロリとした。

久部は「みんな、いい芝居するなぁ」とポツリとつぶやき、その日の終わりに「伴さんの言葉を思い出した。舞台は続けなければならない。芝居を作る意味がほんの少しわかったような気がした」と一人思う蓬莱。

そんなラストにはサプライズが待っていた。久部に会いたいと待っていたのは、久部憧れの演出家・蜷川幸雄(小栗旬)だった。蜷川の登場でどんな新たな展開がもたらされるのか。次回、第10話の放送は1週あいて、12月10日(水)となる。

◆文=ザテレビジョンドラマ部





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