睾丸が少し痛むときに行われる検査

睾丸が少し痛む場合には、痛みの原因を特定するためにいくつかの検査が行われます。考えられる検査は以下のとおりです。
視診・触診
超音波検査
血液検査
尿検査
CT検査
それぞれの検査内容について詳しくみていきましょう。
視診・触診
まずは視診・触診が行われます。視診は、痛みや腫れの場所を確認することが目的です。
触診では、睾丸の硬さ・大きさ・腫れの位置を確認し、睾丸捻転や睾丸腫瘍の兆候がないかをチェックします。
視診・触診によってこの後に解説する検査を駆使して、病気の特定と治療方法を検討していきます。
超音波検査
超音波検査は、睾丸の状態をより詳細に調べるためのものです。睾丸の血流の確認・腫瘍の有無・睾丸上体炎や陰嚢水腫を発症していないかを可視化できます。
痛みや副作用がほとんどない状態で、内部を検査できます。
血液検査
血液検査は、感染症や炎症反応がないかを調べるためのものです。視診・触診で睾丸炎・睾丸上体炎・性病などが疑われる場合に、細菌やウイルスに対する抗体が体内にあるかを調べることがあります。
ほかにも睾丸腫瘍をはじめとしたがんマーカーとして、さまざまながんによって作られるタンパク質を数値化して、診断補助や治療の効果判定として使用されます。
がんマーカーはあくまでもがんの種類や臓器ごとに特徴のある物質を数値化する補助の役割を持つ検査であり、がんマーカーだけで病気を特定するものではないことに留意しましょう。
尿検査
尿検査は、性病が疑われる場合に適用されるものです。尿から細菌やウイルスに感染している兆候がないかを調べます。この尿検査によって、クラミジアや淋菌を特定できる検査方法です。
クラミジアや淋菌は初期症状がほとんどなく、無自覚なままパートナーにも感染させてしまう恐れがあります。
子どもを望んでいるパートナーが性感染症に罹患した場合には、母親から赤ちゃんへ感染する母子感染により、先天性の身体障害を引き起こす可能性は否定できません。
このようなリスクを軽減させるために有効となるのが尿検査です。痛みや副作用もなく検査できます。
CT検査
CT検査は、X線を用いて睾丸周囲の構造を詳細に撮影して、状態を調べるために使用するものです。
さまざまな方向から撮影して、身体のなかにある骨・脂肪・水分・空気などの成分によるX線の吸収率の違いによって身体の断面を画像化します。
断面の連続画像を作成することで、身体のなかの状態を立体的に把握できるため、特に腫瘍をはじめとした大きな病変が疑われる場合に適用される検査方法になります。
がんの転移の有無を調べることが目的とした検査方法です。
睾丸の痛みを放置した場合のリスク

睾丸の痛みを放置してしまうと、いくつかの深刻なリスクを伴う可能性があります。例えば、睾丸捻転は睾丸がねじれて血流が遮断されると睾丸が壊死するため、処置が遅れると睾丸の摘出が余儀なくされることがあります。
またクラミジアや淋菌などの感染症が進行すると、睾丸や睾丸上体の痛みが悪化するだけでなく、膿が溜まって不妊症を引き起こす危険性があるため注意が必要です。
さらに睾丸腫瘍を発症していた場合には、早期発見と早期治療を受けられないと、がんが身体全体に転移して治療が困難になるといったリスクを伴います。
睾丸の痛みだけでなく、腫れ・しこり・発熱などの症状を自覚した場合には、速やかに医療機関を受診することが大変重要です。急激に症状が現れることもあるため、定期的な検診を受けるよう留意しましょう。

