
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画『歯医者』を紹介する。『オオカミ男とぬりかべちゃん』(集英社刊)でも知られる作者のおだかけんたろうさんが、11月1日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、おだかけんたろうさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■痛みを感じた時のハンドサイン

「もし痛かったら手挙げて下さいね」と歯医者に告げられた患者。リラックスしたようすで「はい!」と元気に返事をする。
すると突然、和やかな雰囲気の中「一回テストするね」と患者に向かって勢いよく平手打ちを繰り出した歯医者。これには患者もすかさず手を挙げて痛いことを歯医者に伝えるのだった…。
この思わぬ裏切りを読んだ人たちからは、「医者が手をあげとる」「痛みは感じるらしい」「でも手を挙げても続くよね」など、多くのコメントが寄せられている。
■「歯医者でいつも思ってた事を描きました」作者・おだかけんたろうさんに漫画創作へのこだわりをインタビュー
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
歯医者でいつも思ってた事を描きました。
――本作では、1コマで予想を裏切られるスピード感が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
勢いを生かすためセリフを少なくする事ですかね。
――普段作品で扱うネタはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
生活の一部ですねこれは。小学生の時から給食の時間とかに周りをいかに笑わせられるか勝手に意気込んで生きていました。なので、常に「ここでこうしたらおもろいやろなー」って考える癖がついてるんだと思います。
でも色々と周りを笑わせようと試してみて結局は裏切りがウケるなって途中で気づきましたね。「今日めっちゃ体調悪いわ…」って言っておきながらご飯をおかわりに行くとかね。「ガッツリ食うやないかい」て。こんな感じで給食の時は用意してきたネタを沢山していまして、いかに班の人を笑わせて箸の手を止めるかなんて事をやっていました。
そしたら話すのに夢中で自分が1番箸が進んでなかったりなんかして(笑)。でも給食を残したことは全然無いんですよね。ただ甘いものだけは胸焼けしてしまって苦手で、ケーキとかはよく残してましたね。で、余り物のジャンケンでみんながケーキを奪い合うみたいな。
そんな感じでケーキ残しライフを過ごしていたら6年生くらいの時に「どうせおだかケーキ食べないでしょ?ジャンケンに出してよー!」って友達が言うんですよ。みんなもう期待してるんですね僕が残したケーキでジャンケンする事を。まぁ小学生の舌ですからケーキなんて甘味は唾液腺が弾けるくらい強烈でしょう。もちろん自分はケーキが苦手なのでジャンケンに出すことは全然いいんです。
ただ、みんなから「どうせ残すでしょ?」って思われてる所で「ここでケーキ食ったらおもろいやろな」っていう気持ちになってしまいましてね、「いや今日からケーキ食えるようになったんよ」って言って苦手なケーキをペロリと食べましたよ。そしたら笑いとかじゃなくて普通にみんなガッカリしてました。なんせ小学生ですから。小学生にとってのケーキなんて特別な日にしか食べられない強烈な甘味ですから。
もし今同じ状況になったら普通に「いいよ食べて食べて」って気持ちになるんですけど小学生の時はウケたい気持ちが強く出すぎてて尖っていましたね。だってそのせいで午後の授業ずっと胸焼けで気持ち悪かったですもん。でもそんな僕も時が流れ、今では多少であれば甘いもの美味しく食べられるようになりました。なので誕生日の時は普通にケーキを食べますし、そんな時にふと思い出しますね、ナイフのように尖っていた幼かった日々を。
で、いざ漫画を描くようになって日々から得たネタを使って描くぞって思った時に、こういうネタはページのある漫画ではなかなかネタとして使いづらかったんですね。本当に1発ネタって感じなので。商業誌の厳しさを味わいました。だからページ漫画の方で使えなさそうな溜まったネタをXという場所で1~4コマにして消化しているという感じですかね。サクッと読んでもらえて合っていたのでこういったネタを消化できる場所があって良かったと思っています。
あ、ちなみにチーズケーキとかは甘さ控えめで昔から好きなんですけどね。次はチーズケーキで漫画でも考えますか。チーズケーキの裏切りってなんなんでしょうか。はい、1本できそうですね。こんな具合です。
――今後の展望や目標をお教えください。
商業誌で連載を目指しているので頑張ります。そっちもぜひ読んで欲しいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
これからも応援よろしくお願いします。

