バス停に便器が並んでいる......。
思わず目を疑ってしまう光景が、愛知県常滑市に爆誕していた。

ありふれたバス停に並んでいるのは、水色、黄色、黄緑色の可愛い〝便器〟だ。
えっ、ど、どういうこと......? なぜバス停にカラフルな便器がむき出しで並んでいるのだろう?
用を足すには随分とオープンな場所な気がするのだが......?

実はこれ、トイレをはじめとする衛生設備機器の製造販売を行うジャニス工業(本社:愛知県常滑市)の本屋最寄りのバス停「ジャニス工業前」に設置されている「トイレベンチ」。
すぐ隣にあるという同社の工場で生産されている陶器のトイレを利用したベンチだという。
トイレベンチって何!?

2025年11月26日、同社が公開したニュースリリースによると、「トイレベンチ」は2015年、創業80周年の際に地域貢献のひとつとして整備された。
設置当初は白い便器2個の上に板を渡す形だったが、この度創業90周年を記念した事業の一環として、カラフルな便器3個に変更したという。板も渡すのではなくそれぞれの便器に1枚ずつ乗せる形に変更された。

ニュースリリースには、こんなことも書かれている。
「今回の改修では、ベンチを水色、黄色、黄のカラフルなトイレに入れ替え、夜間でも利用しやすいよう電灯を設置しました。壁面には、衛生陶器メーカーの強みを生かして製作した色とりどりのミニチュアトイレを設置し、待合所を華やかに彩ります」

夜になると温かい光に照らされるカラフルなトイレ。
シュールだけど、何だか可愛い。でもやっぱり、シュールだな......。

壁面に飾られているカラフルなミニチュアトイレも、かなり可愛い。
便器に腰かけているときって、なぜかちょっと落ち着くし......こんなユニークなバス停なら、バスが来るのをいくらでも待てそうだ。
バス停に便器が並ぶ不思議な光景、気になる方は常滑市に足を運んでみて。
ちなみに常滑市は古くから焼き物の産地として発展してきたまちで、トイレなどの衛生陶器を手掛けるINAX(現・LIXIL)の創業の地でもある。
というわけで、市内のINAXライブミュージアムではこんなユニーク和菓子も販売されている。
「トイレベンチ」で便器の可愛らしさに目覚めた皆さんは、こちらもお見逃しなく!
