こんな血便は要注意!すぐに病院へ行くべき受診の目安
血便は、大腸がん以外にもさまざまな病気が原因で起こります。特に以下のような病気は、大腸がんと症状が似ているため注意が必要です
血便に気づいたら、消化器内科や肛門科へ
注意すべき症状は、
・意識がもうろうとする
・めまいや立ちくらみがする
・冷や汗が出る(貧血やショック状態のサイン)
・便器の水が真っ赤に染まるほどの大量の出血
・我慢できないほどの激しい腹痛や、お腹が硬く張る感じ
・血便とともに、高熱が出ている
・繰り返し血便が出る、または出血量がだんだん増えている
などがあります。このような症状を伴う場合は、緊急性が高い可能性があります。すぐに医療機関を受診するか、状況によっては救急車を要請することも検討してください。
「大腸がんの血便の色」についてよくある質問
ここまで大腸がんの血便の色について紹介しました。ここでは「大腸がんの血便の色」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
血便の色が真っ赤なら痔だと決めつけても良いですか?
齋藤 雄佑 医師
いいえ、決めつけによる安易な判断はとても危険です。血便の色が真っ赤(鮮血)である場合、最も多い原因は痔であることは事実です。しかし、肛門に非常に近い大腸がんである「直腸がん」でも、痔とまったく同じような鮮血の出血が起こることがあります。実際、「痔だと思っていたら進行した直腸がんだった」というケースは少なくありません。また、痔と大腸がんを同時に発症している可能性もゼロではありません。血便の色だけで自己判断することは非常に危険ですので、必ず専門医の診察を受けてください。
血便が出る前に、どのような症状がありますか?
齋藤 雄佑 医師
大腸がんは、早期の段階では血便を含め、自覚症状がほとんどないことが多いです。進行してがんが大きくなってくると、血便以外の症状として、「便通の変化(便秘と下痢を繰り返すようになった)」「便が細くなった」「残便感(便がすっきり出きらない感じ)」「腹痛」「お腹が張る感じ(腹部膨満感)」などが現れることがあります。また、がんから持続的に出血することで貧血が進行し、「だるさ」「息切れ」「めまい」などの症状で初めて気づかれることもあります。
肉眼では血便が見えなくても、大腸がんは隠れていますか?
齋藤 雄佑 医師
はい。実際には肉眼で分からないほどの微量な出血をしていることがあります。そのため、健康診断などで行われる「便潜血検査」が重要です。便潜血検査が陽性だった場合は、必ず大腸内視鏡検査で確認する必要があります。血が見えなくても、「便潜血陽性=何らかの出血がある」ということを意味しており、見過ごしてはいけません。

