男性更年期障害は、加齢やストレスによって男性ホルモン「テストステロン」が低下し、身体や精神に多様な不調を引き起こします。近年、腸内細菌がこの男性更年期障害に関わる可能性も報告されています。そこで専門家の堀江重郎先生に男性更年期障害の腸内細菌の関係について解説してもらいました。

監修医師:
堀江 重郎(順天堂大学医学部泌尿器科学講座主任教授)
順天堂大学医学部泌尿器科学講座主任教授。日米で医師免許を取得。腎臓学、腫瘍学、分子生物学、男性医学を学ぶ。男性更年期障害の診断・治療、テストステロンの生理作用、老化と腸内細菌の関係など広い研究分野で数々の学術賞を受賞。日本抗加齢医学会理事、日本メンズヘルス医学会理事長。著書や講演を通じて一般への啓発活動にも尽力し、男性の健康寿命を支える。
編集部
腸内細菌が男性更年期障害に影響するという話を聞きました。
堀江先生
腸内細菌には、ホルモンの材料を作り出す役割があります。一部の動物研究では、腸内細菌がテストステロンの分泌に関与していることが報告されています。ただし、人間での研究はまだ初期段階ですので、直接的な因果関係はまだ明確ではありません。
編集部
腸内環境を整えるためにはどうすればいいですか?
堀江先生
腸内環境を整えるためには、発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌など)を摂取することが効果的です。さらに、ビタミンDを含む魚類(特に鮭)や亜鉛を多く含む貝類も腸内細菌を活性化させます。これらを意識した食生活は、全身の健康維持にもつながります。
編集部
漢方薬の役割について教えてください。
堀江先生
漢方薬は、腸内細菌の調整を通じてホルモンバランス維持のサポートをします。「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」や「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」は、更年期症状を和らげることに役立ちます。ただし、漢方薬は体質に合わせて処方されるべきですので、やはり専門の医師に相談してください。
※この記事はメディカルドックにて<ヨーグルトや納豆が「男性更年期障害」に効果あり? 更年期の食生活のポイントとは>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
あわせて読みたい
- 「男性更年期障害」になりやすい性格はご存じですか? 予防する食べ物やリスクとなる行動も医師が解説!
──────────── - 男性更年期障害が「いつなってもおかしくない」病気なワケ【やる気でない人は注意】
──────────── - 「男性更年期障害」の症状チェックリスト 当てはまる人にはどんな治療法があるの?
────────────

