いつまでも元気でしっかりしていると思っていた親も、年齢とともに少しずつ変化していくものです。寂しいことではありますが、子ども世代がしっかりと支え、見守っていくことが大切ですよね。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。
母からの電話、不穏な予感
ある日、離れて暮らす母から「最近、ちょっと体調が良くなった気がするのよ」と嬉しそうな声で電話がかかってきました。
元気そうな母の様子に「そうなんだ」と微笑ましく相槌を打っていた私ですが、その理由を聞いた瞬間、胸に小さな不安が広がりました。
「〇〇っていう、すごく良いサプリメントを飲み始めてね」
その時は深く考えませんでしたが、どこか引っかかる気持ちが消えませんでした。
実家で見た衝撃の光景
数週間後、実家に帰省した私は、思わず息をのみました。
キッチンには見慣れない健康食品や高額そうなサプリメントのボトルが並び、食卓には「今だけ特別価格!」と書かれたダイレクトメールが山積みになっていたのです。
慌てて銀行の通帳を確認させてもらうと、定期的に数十万円単位の出金が繰り返されていて、母の貯金はみるみる減っていました。

