「白血病の原因や症状」はご存知ですか?【医師監修】

「白血病の原因や症状」はご存知ですか?【医師監修】

誰しも一度は腕や足をぶつけたときに青あざができた経験があるのではないでしょうか。白血病の症状のひとつにも青あざがあります。

この記事では白血病の原因と症状を解説します。白血病の種類には病気の進行が早いものがありますので、気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「白血病のあざと普通のあざの違い」はご存知ですか?症状についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

白血病の原因

白血病の原因は現在もはっきりと解明されていません。
遺伝子の変異によりがん細胞が生まれるため、放射線の大量被ばく・ウイルスへの感染(成人T細胞白血病・バーキッドリンパ腫)・抗がん剤の副作用・遺伝・化学薬品などが原因と考えられていますが、そのような原因に当てはまらない方も発症しています。

他のがんと比べるとどのくらいの頻度か

白血病は他のがんと比べるとあまり頻度は多くなく、罹患率(新たにがんと診断される率)は2019年のデータではがん全体の約1.5%です。しかし、病気が急速に進行する場合が多く、罹患した方の半数ほどが亡くなってしまうため死亡率は高くなっています。

どの年齢層で多いか

50歳ごろまでは人口10万人あたり約4人と横ばいですが、50歳を過ぎると罹患率が上昇し90〜95歳のピークでは男性では人口10万人あたり約56人、女性では約26人となる病気です。
男性の方が罹患率が高いように思えますが、50歳ごろまでは男女の差はあまりありません。
年齢別でみると子供の罹患率は低いですが、急性リンパ性白血病は小児がんでは最も頻度が高いといわれています。

あざ以外の白血病の主な症状

白血病は大きく2つの種類に分けられ、症状の出かたも異なります。

急性白血病

慢性白血病

急性白血病は病気の進行が早いため、青あざをはじめ症状が出やすく自覚しやすいです。一方慢性白血病は病気の進行がゆっくりなため、自覚症状がない方がほとんどです。
また、急性白血病は2つの種類に分けられます。

急性骨髄性白血病

急性リンパ性白血病

急性骨髄性白血病は、骨髄中の骨髄芽球に異常が起き、がん化した細胞が骨髄中で急激に増える病気です。さらに、急性骨髄性白血病は3つに分類されます。

急性前骨髄白血病

骨髄単球性白血病

急性前骨髄白血病は、前骨髄球(骨髄球をさらに細分化した細胞)が異常を起こした場合に起こります。
骨髄単球性白血病は、明確な原因は不明ですが染色体異常・遺伝子変異などにより発症するとされています。
急性リンパ性白血病は、白血球の1種であるリンパ球になるべき細胞に異常が起き、がん化した細胞が骨髄中で無制限に増えてしまう病気です。脳や脊髄などの中枢神経に浸潤しやすく、フィラデルフィア染色体がみられる場合があります。
また、子供に高率で発生するタイプであることが知られています。

倦怠感

赤血球が減少し、貧血になり倦怠感や頭痛が引き起こされます。
病気以外にもストレスや睡眠不足などが原因の場合も​あるため​、倦怠感の症状のみで白血病と判断することは難しいので、他の症状が出ていないか確認することが大切です。

貧血

酸素は赤血球中のヘモグロビンに結びつき全身に運ばれますが、赤血球が減少するため酸素が不足し貧血症状が出てきます。主な貧血症状として立ちくらみ・息切れ・めまい・ふらつき・頭痛・胸の痛み等の症状が見られます。

発熱

正常な白血球の減少により、ウイルスや細菌への抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなるのも主な症状のひとつです。
感染後も治癒まで時間がかかるので何週間も発熱が続くこともあり、肺炎など重症化する場合もあります。肺炎に重症化した場合、発熱・せき・たん・呼吸困難などの症状が見られます。
しかし、高齢者の場合は肺炎の症状が出にくく食欲不振・意欲低下などが主な症状となり、肺炎と疑いづらくなる場合があるため注意が必要です。

動悸

こちらは貧血が原因で脈が速くなったり、心臓がドクドク鳴っているように聞こえたりします。同時に息切れやめまいが起こる場合もあるので注意しましょう。

出血しやすくなる

白血病は血小板が少なくなるため、切り傷や鼻血などの出血であればかさぶたになりにくく、血が止まりにくいと感じるでしょう。内出血であっても治りづらかったり、気がつかないうちに青あざが増えていたりします。

歯肉出血

歯肉出血も同じで、歯磨きなど少しの刺激でも出血し血小板が血管をすぐ塞ぐことができないため、血が止まりづらくなります

配信元: Medical DOC

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