現代にも通じる工芸品「縄文ポシェット」
三内丸山遺跡 縄文ポシェット 出典:JOMON ARCHIVES(三内丸山遺跡センター所蔵)
ヒノキの樹皮を薄いひも状にして袋形に編んだカゴです。現代の竹細工にも使われる網代あみで編まれ、カゴの中には半分になったクルミの殻が入っていました。
当時編み籠は堅果類の採集や保管、または灰汁抜きをするためのザルとして使われ、大小様々なサイズの編み籠が作られていました。現代にも通じる編み籠の技術は、既にこの頃には確立していたようです。
絶叫する!?「大型板状土偶」
⑤三内丸山遺跡 縄文時遊館(さんまるミュージアム)に展示されている十字型土偶 Wikimedia Commons.
ムンクの叫びを思いおこさせる表情が印象的な土偶です。長さ32.4cmの大きな土偶は体が板のように薄く、「板状土偶」または「十字型土偶」と呼ばれます。
三内丸山遺跡からは多数の板状土偶が発見されていますが、その中でも最大級の大きさです。
扁平な胴体から両腕が左右に伸び、足はありません。頭部の表現は髪を結ったものだと考えられています。胴体に巡らされた文様は糸を撚って押し付けた装飾で、同時期の土器に多様される文様と同じものです。
実は頭部と胴体は別の場所から発見されました。その距離は90mも離れており、わざと壊して埋められたのではないかと言われています。
土偶の造形や出土状況は、そこで呪術的なナニカが行われていたことを表しているようです。
