
監修歯科医師:
宮島 悠旗(くろさき歯科)
愛知学院大学歯学部卒業。東京歯科大学千葉歯科医療センター臨床研修医修了。「噛み合わせ」 と「エステティック」 に配慮し、個々の要望に応じた矯正治療を追究している。歯学博士。日本矯正歯科学会認定医。
地図状舌の概要
地図状舌とは、白く厚い苔で覆われた舌の表面が部分的に剥がれて、所々に赤い地肌の部分が露出する状態を指します。特に女性や小児に多くみられ、2歳以上の小児の約1〜6%に認められます。
通常、舌は白い苔のようなもの(舌苔)で覆われています。舌の表面には「糸状乳頭」と呼ばれる凹凸した組織が存在し、そこに粘膜の一部が剥がれたものや細菌などが蓄積して舌苔が形成されます。舌苔は正常な舌にもみられ、薄い舌苔を認める程度では生理現象といえます。
しかし、舌苔が過剰に厚くなる場合には、「誤嚥性肺炎」の原因になるほか、地図状舌などの異常が隠れているケースがあります。
地図状舌では、白く厚い舌苔が舌の表面を覆い、部分的に剥がれて所々に赤い地肌が確認されます。舌苔が厚くなっている斑状の部分は次第に大きくなり、名前の通り地図を描くように移動し、数日で形が変化したり消失したりすることもあります。
地図状舌のはっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝やストレス、ビタミンの摂取不足など、様々な因子が関係していると考えられています。
地図状舌を認めても、多くの場合無症状で経過します。しかし、中には飲食時などに刺激を感じたり、痛みを伴ったりするほか、味覚の異常を伴うこともあります。無症状の場合には特別な治療は必要ないものの、何らかの症状を伴う場合には薬物療法が行われることもあります。
出典:公益社団法人日本口腔外科学会「舌がただれる」

地図状舌の原因
地図状舌のはっきりとした原因は解明されていないものの、ストレスや遺伝、ビタミンの摂取不足などが関与しているのではないかといわれています。
また、子どもの場合は急性の熱性疾患、若年の女性の場合は月経との関連もあると考えられています。
地図状舌は、白く厚い舌苔が形成され、部分的に剥がれることで生じます。
舌苔が形成されること自体は異常なことではなく、健康な人にも認められます。舌苔は皮膚に例えると垢のようなもので、口腔内の粘膜の一部が角質化して剥がれたり、細菌が付着したりして形成されます。

