地図状舌の治療
地図状舌を認めても、無症状の場合には特別な治療はせず様子を見ることがほとんどです。
一方、味覚の異常や痛みなど何らかの自覚症状を認める場合には、症状に応じた薬物療法が行われることがあります。
このほか、舌への刺激を避けるための生活習慣指導が行われることもあります。
薬物療法
味覚の異常や舌の痛みなどを感じる場合には、「オルテクサー口腔用軟膏」などの副腎皮質ステロイド薬の外用薬や、「アズノールうがい液」などのうがい薬が用いられることがあります。
また、地図状舌を発症した背景にビタミンBの欠乏がある場合には、「ビフロキシン配合錠」などのビタミン剤が処方されるケースもあります。
生活習慣指導
地図状舌によって食べ物がしみたり痛みを伴ったりする場合には、刺激物を避けるよう指導されます。食べ物だけでなく、アルコールを含んだうがい薬なども刺激になるため、刺激のないうがい薬や歯磨き粉を選ぶ必要があります。
このほか、口腔内を清潔に保つよう指導されます。
地図状舌になりやすい人・予防の方法
地図状舌ははっきりとした原因は解明されていないため、完全に予防することは困難といえます。
しかし、地図状舌は遺伝やストレス、ビタミン摂取不足などが関与して発症すると考えられているため、家族内に地図状舌を呈する人がいる場合やストレスを抱えている場合、ビタミンの摂取不足がある場合には、地図状舌を発症するケースもあります。
そのため、ストレスに対処したり、ビタミンが不足しないよう食習慣を整えたりすることが地図状舌の予防に繋がるといえるでしょう。
ストレスの軽減
現代社会はストレスにさらされる機会が多く、完全にストレスを排除することは困難といえます。
しかし、ご自身でストレスをコントロールすることは重要です。柔軟な思考を心がけ、悩み事は一人で抱え込まず、誰かに相談するようにしましょう。また、十分に睡眠を取り、適度な運動を行うことでもストレスを軽減することが期待できます。
ビタミン欠乏の回避
ビタミンは体内で作られないため、食事から摂取する必要があります。
ビタミンは、主に野菜やきのこ類、芋類、豆類、海藻などに含まれています。これらの食材を副菜として取り入れるほか、エネルギー源となる炭水化物を主体とした主食、体を作るタンパク質を含む主菜を食卓に取り入れ、バランスの良い食生活を心がけましょう。
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