猫にとって『ドライフルーツ』が危険な理由3つ 命に関わる可能性も?

猫にとって『ドライフルーツ』が危険な理由3つ 命に関わる可能性も?

3.糖分過多による急性高血糖

元気のない猫

糖分の摂りすぎは、浸透圧の影響による下痢だけでなく、『急性高血糖』と呼ばれる血糖値の急上昇を引き起こす危険もあります。

血糖値の急激な上昇は、慢性的な糖尿病とは違い一過性のため、健康な猫であれば、膵臓からインスリンが大量に分泌され、通常は数時間で血糖値は正常に戻ろうとします。この急激な高血糖は体にとって大きな負担となり、その結果、一時的な多飲多尿や、倦怠感による元気消失、食欲不振などの体調不良につながることがあります。

ただし、これらの症状が一時的で済むのは、猫が健康で、かつ過剰な量を摂っていない場合に限られます。糖代謝がもともと苦手な個体にとっては大きな負担になってしまう危険性があります。

人間が少量だと思っても猫にとっては限度を超えてしまう危険を考え、ドライフルーツの誤飲には十分に注意するようにしましょう。

まとめ

ドライフルーツと紅茶と猫

以上の点から、ドライフルーツが猫にとって危険な食品であることをご理解いただけるかと思います。

結論としては、たとえ少しであっても猫にとってはドライフルーツが危険なケースがあるため、飼い主が与えないようにするのはもちろん、猫の好奇心による誤飲にも注意してください。

ドライフルーツ入りの食べ物の中でも、ミルク系の香りがするパン類や猫のドライフードのようなカサカサ音がするグラノーラは、猫がいたずらしてしまう可能性があります。保管場所は猫の手が届かない場所にし、食べ残しや包装もすぐに処分するなど、日常的な管理が大切です。

また、猫がドライフルーツを口にしたことに気づいたら、家で無理に吐かせようとせずに、すぐに動物病院へ連絡して受診するようにしてください。ドライフルーツの種類によっては、ごく少量でも腎不全や中毒症状を引き起こすため専門的な判断が必要です。

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