「石灰化上皮腫」の前兆は“小さな粒感”だけ? 見逃しやすい初期症状を医師に聞く

「石灰化上皮腫」の前兆は“小さな粒感”だけ? 見逃しやすい初期症状を医師に聞く

石灰化上皮腫の治療

石灰化上皮腫の治療方法は、腫瘍の大きさ、位置、患者の年齢や全身状態などを考慮して決定されます。一般的な治療法は外科的切除で、腫瘍を周囲の組織とともに完全に切除します。局所麻酔下で行われることが多く、比較的短時間で終了する低侵襲な手術です。切除後は、必要に応じて縫合が行われ、傷跡を最小限に抑える工夫が施されます。特に顔面など目立つ部位の場合は、美容的な配慮が大切です。

小学校高学年以上では、局所麻酔による日帰り手術が可能です。一方、年少児や腫瘍が大きい場合には全身麻酔が必要になる場合があります。

外科的切除以外の治療法は、レーザー治療や凍結療法などです。レーザー治療は、腫瘍を焼灼して除去する方法で、比較的小さな腫瘍に適しています。凍結療法は、液体窒素を用いて腫瘍を凍結させ、壊死させる方法です。これらの方法は、外科的切除に比べて侵襲性が低いですが、再発のリスクが若干高くなります。大きな腫瘍や深部に及ぶ腫瘍の場合は、効果が限定的である可能性もあります。

治療後は定期的な経過観察が大切で、再発の有無の確認も必要です。再発率は比較的低いですが、完全に除去されなかった場合や、遺伝的要因が強い場合には再発が起こる可能性があります。

石灰化上皮腫になりやすい人・予防の方法

石灰化上皮腫になりやすい人の特徴は、年齢層が挙げられます。石灰化上皮腫は10代から20代の若年層に多く見られ、特に思春期から若年成人期にかけて発症しやすいです。外傷などで皮膚への刺激を受けやすい環境にある人も、発症リスクが高くなる傾向があります。

石灰化上皮腫は、完全に発症を予防することは難しいですが、リスクを軽減させるために皮膚への強い刺激を避けることが大切です。日焼け止めの使用や帽子や長袖の着用など、紫外線から皮膚を保護するように努めましょう。顔や頭部の皮膚を過剰に擦ったり、強い化学物質にさらしたりすることも腫瘍性変化の要因となるため避けるべきです。


関連する病気

粉瘤(類表皮嚢胞)

悪性腫瘍

良性腫瘍

脂肪腫ガングリオン

参考文献

頸部に発生した石灰化上皮腫例

日本形成外科学会石灰化上皮腫

石灰化上皮腫の多発例

著名な石灰化と骨形成を伴った石灰化上皮腫の1例

外傷を転機に発生した顎下部石灰化上皮腫の1例

配信元: Medical DOC

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