「アトピー性皮膚炎」の原因はご存じですか? “アレルギー体質”だとなりやすいって本当?【医師解説】

「アトピー性皮膚炎」の原因はご存じですか? “アレルギー体質”だとなりやすいって本当?【医師解説】

花粉症や食物アレルギーなど、いわゆる“アレルギー体質”と呼ばれる人は、「アトピー性皮膚炎」になりやすいと言われています。一体、なぜ発症しやすいのでしょうか? また、どのように対処すればいいのかも気になるところです。「ぶん皮膚科クリニック」の文先生に解説してもらいました。

文 省太

監修医師:
文 省太(ぶん皮膚科クリニック)

鳥取大学医学部保健学科卒業、奈良県立医科大学医学部卒業。その後、JCHO大阪病院、堺市立総合医療センター、大阪医療センター、静岡県立静岡がんセンター、大阪国際がんセンターなどで皮膚科医として経験を積む。2025年、「ぶん皮膚科クリニック」を開院。日本皮膚科学会認定専門医・指導医。難病指定医、臨床検査技師。

アレルギー体質だとアトピー性皮膚炎になりやすい?

アレルギー体質だとアトピー性皮膚炎になりやすい?

編集部

アレルギー体質の人は、アトピー性皮膚炎になりやすいのですか?

文先生

アレルギー体質の人は、アトピー性皮膚炎を発症しやすい傾向があります。花粉症や喘息などのアレルギー疾患を持つ人は、皮膚の免疫反応も過敏になりやすく、かゆみや湿疹が出やすいのです。ただし「必ず発症する」というわけではなく、体質に加えて生活環境やスキンケアの状態も影響します。

編集部

アレルギー体質だからといって、必ずアトピー性皮膚炎になるわけではないのですね。

文先生

はい、必ずアトピー性皮膚炎になるわけではありません。アレルギー体質はあくまで「なりやすい土台」を持っているに過ぎません。実際には生活習慣や環境要因の方が、発症に与える影響は大きいと考えられます。

編集部

そもそも「アレルギー体質」とはどういうことですか?

文先生

アレルギー体質とは、花粉や食べもの、ホコリなど、本来なら害のないものに対して体の免疫が過剰に反応してしまう体質のことです。くしゃみやかゆみ、湿疹などが出やすく、症状の出方によって花粉症やアレルギー性鼻炎、食物アレルギーなど様々な種類があります。

編集部

アトピー性皮膚炎は遺伝と関係があるのでしょうか?

文先生

家族にアトピー性皮膚炎やアレルギー疾患がある場合、発症リスクが高まると知られています。ただし、環境や日常生活で大きく左右されるので、親がアトピー性皮膚炎やアレルギー疾患があるからといって、子も必ずそうなるわけではありません。

アレルギー体質だとアトピー性皮膚炎になりやすい原因

アレルギー体質だとアトピー性皮膚炎になりやすい原因

編集部

なぜ、アレルギー体質だとアトピー性皮膚炎になりやすいのですか?

文先生

アレルギー体質の人は、免疫が本来無害な物質にも過敏に反応して炎症を起こしやすい特徴があります。さらに皮膚のバリア機能が弱いことが多く、乾燥や刺激物が入り込みやすいため、かゆみや湿疹につながります。この2つが重なることで、アトピー性皮膚炎を発症しやすくなるのです。

編集部

皮膚のバリア機能とはなんですか?

文先生

皮膚には水分を保持し、外からの刺激を防ぐ役割があります。アレルギー体質の人はこの機能が弱く、肌が乾燥しやすい傾向があります。そのため外部からのアレルゲンや細菌が入り込みやすく、炎症やかゆみを引き起こしやすくなるのです。

編集部

免疫の過敏さは、どのように関係するのでしょうか?

文先生

アレルギー体質の人は、花粉やホコリ、食べものなど本来害のないものにも免疫が「異物」として反応し、炎症を起こします。皮膚にその反応が強く出ると湿疹や赤み、強烈なかゆみとして表れ、これがアトピー性皮膚炎の症状につながります。

編集部

ストレスや生活習慣も関係するのですか?

文先生

ストレスや睡眠不足、食生活の乱れは、自律神経やホルモンのバランスを崩して免疫をさらに不安定にします。そのほか、不規則な生活やハウスダスト、過度な乾燥などの要素もアレルギー反応をさらに悪化させます。アレルギー体質という土台に、こうした要素が加わることでアトピー性皮膚炎の症状が出やすくなるのです。

配信元: Medical DOC

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