アレルギー体質の人がアトピー性皮膚炎にならないよう生活で気をつけるべきこと
編集部
アトピー性皮膚炎を予防するために、日常生活でできることはなんですか?
文先生
まずはスキンケアが大切です。毎日の保湿で皮膚のバリア機能を守りましょう。刺激の強い石けんや熱いお湯を避け、低刺激の保湿剤でこまめにケアすることが大切です。また、汗や汚れを放置しないことも予防につながります。
編集部
食生活で気をつける点はありますか?
文先生
体の免疫細胞の多くが腸に集まっており、いわゆる善玉菌は炎症を抑える物質を作り出し、アレルギーの暴走を防ぐ働きをしています。そのため、腸内環境は免疫機能を正常に保つために重要です。バランスの取れた食事を心がけ、腸内環境を整えることを意識しましょう。
編集部
そのほかに気をつけることがあれば教えてください。
文先生
食物アレルギーが疑われる場合は、自己判断せず医師に相談するようにしましょう。また、ビタミン・ミネラルを含む野菜や良質なタンパク質をしっかり摂ることで、皮膚の健康を支えます。ほかにも、アトピー性皮膚炎を放置すると食物アレルギーの発症リスクが高まるので、しっかり対策を取るようにしましょう。
編集部
生活環境で注意するポイントは?
文先生
ハウスダストやダニ、花粉などのアレルゲンを減らす工夫が必要です。寝具を清潔に保ち、部屋の換気や掃除をこまめにおこないましょう。タバコの煙やペットの毛も刺激になるため、家庭内でできる工夫を積み重ねることが重要です。
編集部
ストレスとの付き合い方はどうすればいいですか?
文先生
ストレスは症状を悪化させる大きな要因です。適度な運動や趣味の時間を持ち、気分を切り替える工夫をしましょう。睡眠をしっかりとり、心身を休めることも免疫の安定につながります。無理をせず、自分のペースで生活を整えることが大切です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
文先生
アトピー性皮膚炎の治療は、まずしっかりとした保湿で肌のバリア機能を整えることが基本です。そのうえで、湿疹が出ている部位には症状の程度などに応じてステロイド外用薬や非ステロイド外用薬を用います。湿疹病変を適切にコントロールすることが、かゆみや悪化を防ぐだけでなく、アトピー以外にもほかのアレルギー疾患の発症リスクを減らすことにもつながります。困っていることがあれば、ぜひ皮膚科に相談してください。
編集部まとめ
アトピー性皮膚炎は強烈なかゆみが特徴で、場合によっては日常生活に支障が生じることもあります。しかし、環境を整えたり、生活習慣を見直したりすることで発症のリスクを下げたり、症状を軽減したりすることは可能とのことでした。ほかのアレルギー疾患を引き起こさないためにも、医師に相談しながらしっかりアレルギー対策をおこないましょう。

