ウイルス性胃腸炎がうつったときの対処法と感染対策

ウイルス性胃腸炎がうつったらどうすればよいですか?
無理をせず自宅で安静に過ごすことが基本です。症状が辛い初期には水分補給を優先します。吐いてしまう間は経口補水液や冷ましたスープなどを少量ずつ頻回に摂取してください。ウイルス性胃腸炎は時間経過とともにウイルスが体外へ排出されていきます。焦らずゆっくり休養し、少しずつ水分・栄養を摂取して回復を待ちましょう。
ウイルス性胃腸炎で病院に行くべきサインを教えてください
次のような場合は早めに医療機関を受診してください。
水分がまったく摂れないか、飲んでもすぐ吐いてしまう場合
脱水症状が疑われる場合(尿が半日以上出ない、唇やお口の中がカラカラに乾いている、ぐったりして反応が鈍いなど)
血液が混じった下痢や激しい腹痛がある場合
38度以上の高熱が続く場合
乳幼児や高齢の方で症状が重い場合
これらはいずれも重症化のサインで、点滴などの治療が必要な可能性があります。
特に乳幼児ではわずかな脱水でも症状が急速に悪化することがあります。下記のような症状は重度の脱水状態の兆候です。
おむつが半日以上濡れていない
泣いても涙が出ない
皮膚の弾力がなくなる(つまんでも戻らない)
このようなときは迷わず病院で治療を受けてください。高齢の方では嘔吐物を喉に詰まらせて誤嚥性肺炎を起こすリスクもあるため、早めの受診がすすめられます。
ウイルス性胃腸炎を予防するために何をすべきですか?
ウイルス性胃腸炎の予防策として重要なのは以下のポイントです。
手洗いの徹底
食品の衛生管理
嘔吐物・便の適切な処理
感染者の隔離
予防接種(ロタウィルスの乳幼児用ワクチン)
以上のような対策を講じることで、ウイルス性胃腸炎の感染リスクを大幅に減らすことができます。特に手洗いと嘔吐物の適切処理は今すぐ実践できる有効策です。日頃から衛生管理を徹底し、ウイルスを持ち込まない・広げない習慣を心がけましょう。
編集部まとめ

ウイルス性胃腸炎の流行を防ぐには、一人ひとりの対策の積み重ねが重要です。手洗いや消毒など基本を徹底し、ご家族みんなで感染予防に取り組みましょう。
正しい知識を持って対処すれば過度に怖がる必要はありません。発症してしまった場合でも、まずは落ち着いて水分補給と休養を行いましょう。多くは数日で回復し、後遺症を残すこともありません。大切なのは脱水に気をつけることと、必要に応じて早めに医療機関を受診する判断です。また、日頃から手洗いの徹底や食品の衛生管理によってウイルス性胃腸炎はかなり防ぐことができます。特にノロウイルスはごく微量でうつるため、「もらわない・うつさない」ための手洗い・消毒・マスク着用は家族みんなで心がけたいですね。
参考文献
『感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎を中心に)』(東京都感染症情報センター)
『ウイルスによる感染性胃腸炎にご注意ください』(大阪健康安全基盤研究所)
『ノロウイルスに関するQ&A』(厚生労働省)

