スキルス胃がんとは、胃の壁を硬く厚くさせ広がるタイプの胃がんです。そんなスキルス胃がんは、高齢の方だけではなく若い女性にも罹患する可能性があることをご存知でしょうか?
本記事では、スキルス胃がんについて以下の点を中心にご紹介します。
スキルス胃がんは若い女性に多いのか
若い女性もかかりやすいスキルス胃がんの特徴
若い女性がスキルス胃がんを患うリスク
若い女性のスキルス胃がんについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)
群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。
スキルス胃がんは若い女性に多いのか
通常の胃がんの発症率は50代以降に急増しますが、スキルス胃がんは働き盛りの世代、なかでも20代や30代に多く発生するとされています。
そのため、子育てやキャリアの途上で治療を余儀なくされることが多く、生活の質や家族関係にも深刻な影響を及ぼすことがあります。長期入院や症状悪化のために休職や退職をして治療に専念しなければならなかったり、子どもの成長を近くで見守れなかったりといった事例が挙げられます。
さらに、胃がん全体で見ると男性が多いのとは対照的に、スキルス胃がんは女性に多いという特徴もあります。
このように若い世代のスキルス胃がんのリスクは無視できないため、健康診断や定期的なチェックを怠らないようにしましょう。
若い女性もかかりやすいスキルス胃がんの特徴
以下では、スキルス胃がんの主な特徴を3つご紹介します。
がん細胞が広がるスピードが早い
がん細胞の浸潤(しんじゅん)とは、悪性細胞が周囲の健康な細胞に広がること速さを指します。なかでも若年性のスキルス胃がんは、ほかのタイプの胃がんと比べてその浸潤速度が速いとされています。
また、治療開始時にはその湿潤速度からすでにがんが広範囲に広がっていることが多く、治療成績はほかの胃がんと比べて著しく悪い傾向にあります。そのため、スキルス胃がんは難治性の高いがんとされています。
初期症状がない
スキルス胃がんは、ほかの胃がんや大腸がんと同様に、初期段階では目立った症状がないため、病気の進行を見逃しやすいです。また、スキルス胃がんは進行が速く、症状が現れる頃にはすでに手遅れな場合が多いです。
例えば、腹水が溜まっていたり、吐き気が続いたりする頃には、がんが広範囲に転移していることが少なくありません。また、通常の胃がんでは腹膜播種の確率が約2割ですが、スキルス胃がんでは約6割にも達します。
このように、スキルス胃がんは初期症状がほとんどなく、進行が速いため厄介な病気です。

