血圧160以上の場合、すぐに受診した方が良い?
例えば健康診断などで収縮期血圧が160mmHg以上と高く、自覚症状がない場合には、まず自宅で血圧を測ってみましょう。自宅でも140mmHg以上の高血圧が持続する場合には早めに病院を受診して生活習慣を改善する必要があります。
もし、収縮期血圧が160mmHg以上でひどい頭痛や吐き気、視力障害などの症状がある場合には、緊急に受診をする必要があります。受診する診療科は循環器内科が良いでしょう。
血圧が160以上で気をつけたい病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「血圧が160以上」で気を付けたい病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
高血圧
高血圧は、診察室での血圧が140/90mmHg以上となった時に診断されます。初期には、自覚症状がないことが多いです。しかし、120/80mmHgを超えて血圧が高くなるほど、脳卒中や心血管疾患、慢性腎臓病などのリスクが高まることが分かっているため、注意が必要です。
高血圧は、生活習慣の見直すことにより改善することが期待できます。減塩、適正体重の維持、適度な運動、節酒、禁煙が降圧に有効であることが報告されています。高血圧を認めたら、まず自宅で何度か測定をしましょう。また、生活習慣の見直しをしても高血圧が持続する場合には、循環器内科を受診しましょう。
脳卒中
脳卒中とは、脳の血管が詰まったり、破れたりすることで脳の一部の働きが悪くなる病気です。
脳卒中は血管が詰まって発生する脳梗塞、血管が破れて起こる脳出血とクモ膜下出血を合わせたものです。これらの病気は、麻痺症状、言葉が出づらい、ろれつが回らない、意識の障害など共通した症状がみられます。しかし、発症の仕方が異なり、治療方法や経過も異なります。しかし、これらの病気は、生活習慣病が関連していることが多いです。
国内の今までの研究報告から脳卒中での死亡の38%が120/80mmHgを超える血圧高値に起因すると推測されています。このため、血圧が高いと指摘された場合、生活習慣の見直しを含め早めの対応が大切です。
心筋梗塞
心筋梗塞とは、心筋をめぐる血管が急激にプラークや血栓などで詰まってしまうことで血行が途絶え、心筋に十分な栄養と酸素の供給ができなくなる病気です。心筋への血流が途絶えることで放置すると心筋が壊死してしまいます。
心筋梗塞は日本人の死因の第2位であり、現在でも非常に重大な病気です。病院で治療を受けた方でも1割程度は救命ができないと報告されています。このため、心筋梗塞を事前に防ぐことが非常に大切です。心筋梗塞も脳卒中と同様に生活習慣病と非常に関係していると報告されています。
特に血圧に関しては、心筋梗塞の死亡の26%が120/80mmHgを超える血圧高値に起因していると推測されています。他の生活習慣病と同様に高血圧を早めに治療することが非常に重要です。
動脈硬化
動脈硬化とは、加齢や生活習慣病が影響して動脈の壁が厚くなり、血管が狭くなる状態のことを言います。生活習慣病などにより、血液中のコレステロールが増加したり、高血圧などで血管の壁に負担がかかると、動脈の内膜の下へコレステロールが溜まる様になります。この内膜下へコレステロールが蓄積した部分をプラーク(粥状動脈硬化巣)といい、脳卒中や心筋梗塞の原因となるため注意が必要です。動脈硬化を進ませないためにも、高血圧を含めた生活習慣病を予防しましょう。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に何度も呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると、血液中の酸素濃度が低下するために、何度も目が覚めて呼吸をし始めますが、しばらくたつと呼吸がまた止まってしまうことを一晩中繰り返します。そのため、十分な睡眠がとれず、日中に強い眠気を感じる様になり、日常生活にも支障が出るため注意しなければなりません。また、酸素濃度が下がるために、これを補おうとして心臓の働きが強まり、高血圧にもなりやすくなります。高血圧の他にも様々な生活習慣病を引き起こすこともあるため、注意が必要です。いびきが止まっていると指摘されたり、日中の眠気が気になるようであれば内科で相談をしましょう。

