最悪のタイミングでの訪問
そんな中、A男にもK男にも「ありえない」と思う出来事が。
それは久々にA男と2人だけのおうちデートを楽しみ、行為をしたあとでした。服を着ないままでベッドにいると、A男宅のチャイムが鳴りました。A男が下着とズボンだけ履いて玄関へ向かった……と思ったら……。
「おつかれ~」と、聞こえてきたのはK男の声。A男はすんなりK男を家に上げ、まだ服を着ていなかった私は「この状況で家に入れるの!?」と衝撃。1DKで逃げ場などなく、急いで布団をかぶり隠れました。布団の中で、恥ずかしさと怒りとで涙があふれてきました。
あまりにも腹が立ち、私は布団の中で着替えて何も言わずに荷物を持って外に出ました。帰り道にA男から何度も連絡がきて、怒りのまま着信に出ると「急にどうした? K男もびっくりしてた」と、まるで私が悪いかのような口ぶりで言われました。
「行為の後、まだ服も着ていないときに人…ましてや兄を入れるなんて最低、無神経にもほどがある」と伝えて、私はそのままA男に別れを告げました。
A男は謝ってきましたが、「兄と仲良くして何が悪いのか」という感じで、私が怒った理由を、本質的には理解していないと感じました。兄弟、仲がいいのは素晴らしいことですが、A男の場合は「彼女より兄」だったように思います。彼女である私の気持ちを考えてくれることはなかったなと感じてしまいました。この経験で、パートナーには相手の気持ちに寄り添う思いやりが何より大切だと学んだのです。
著者:佐藤さくら/30代女性・男の子2人を育てるママ。恋に悩み、喜び、涙した数々の経験をしてきたからこそ書けるリアルな恋愛エピソードを執筆している。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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