急性大動脈解離で急死する主な原因
急性大動脈解離は、発症後、病院到着までの死亡は61.4%にもおよび、病院到着後も含めると93%が24時間以内に死亡するとの報告もある、致死率が非常に高い病気です。
その死亡原因としては以下のようなものがあります。
心タンポナーデ
直接死因の98.5%が大動脈破裂であるとされます。そのうち、大動脈の付け根部分の血管が破裂し、心臓と心臓表面を覆う心内膜の間のスペースに血液が溜まってしまい、心臓が動けなくなる心タンポナーデが原因で死亡した例は86.6%とされています。
胸腔内出血
大動脈の解離が破裂し、胸腔内への出血を起こすことによる死亡が、全体の8.1%とされます。
これは頻度としては上記の心タンポナーデに次ぐ頻度です。
虚血性心疾患
大動脈の根本には、心臓の筋肉に栄養を供給している冠動脈という心臓の血管があります。
大動脈解離が、大動脈の根元に及んでしまうと、冠動脈の入口をふさいでしまい、心筋梗塞などの虚血性心疾患を引き起こしてしまうことがあります。
心筋梗塞によって心臓の機能が大きく低下し、全身に血液が流れなくなったり、致死的な不整脈が出現することで死に至ることがあります。
頻度としては全体の1.5%程とされています。
「急性大動脈解離の原因」についてよくある質問
ここまで急性大動脈解離の原因などを紹介しました。ここでは「急性大動脈解離の原因」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
急性大動脈解離を発症しやすい人の特徴を教えてください。
小鷹 悠二 医師
生活習慣病がもとになり発症する事が多いですが、生活環境や嗜好品、遺伝的な要因なども原因となる事があります。急性大動脈解離になりやすい特徴としては以下のようなものがあります。
・肥満
・生活習慣病の治療中
・生活習慣病のコントロールが悪い
・喫煙者
・過度の飲酒者
・不規則な生活習慣
・ストレスが多い
・親族内で若年での突然死がある
・親族での心臓病が多い
急性大動脈解離の予防法について教えてください。
小鷹 悠二 医師
多くの心疾患は動脈硬化が原因となるため、最も基本的な点は生活習慣に気をつける事、生活習慣病を早期に発見し、適切に治療することです。
主なポイントとしては以下のようなものがあります。
・塩分をとり過ぎない
・カロリーをとり過ぎない
・太り過ぎない
・運動習慣
・節酒
・禁煙
・健診を定期的に受ける
・治療している病気のコントロールをよくする

