リウマチ熱の前兆や初期症状について
リウマチ熱で見られる症状として、関節痛、発熱、胸痛や動悸、けいれんのような自分の意思では止められない不随意運動、発疹、皮下結節が挙げられます。
リウマチ熱は、体のどの部位に炎症が起こるかによって症状が異なります。
関節
関節に炎症がおこると、関節痛が生じます。関節炎は発熱を伴い、熱感と腫れがみられます。膝や足首、肩、肘などの大きな関節にみられることが多いです。時間の経過とともに痛む部位が移動することが特徴です。
心臓
リウマチ熱の症状のうち、特に心筋炎・心内膜炎は重要です。症状としては、高熱がでたり胸が痛くなったりし、リウマチ熱の症状のうち、関節炎の次に多い症状といわれています。子どもの場合、約50〜60%でみられます。脈拍数が多かったり、心臓に雑音が聞かれたりすることで気づかれることが多いです。発熱や関節炎がでてから、1~2週間以内に症状が現れます。
神経系
中枢神経に炎症をおこすと、体が勝手に動く小舞踏病(しょうぶとうびょう)を起こすこともあります。小舞踏病はA群β溶血性レンサ球菌感染症の2〜6ヶ月後に発症するため、発症する時期にはリウマチ熱による炎症が改善していることが多いです。
皮膚
皮膚に炎症が及ぶと、輪状紅斑(りんじょうこうはん)や皮下結節(皮下のしこり)が出現します。輪状紅斑は痛みを伴わない赤みがかった輪状の皮疹で、体幹や手足にみられます。
リウマチ熱の検査・診断
リウマチ熱の診断には、2015年に改訂されたJonesの診断基準が用いられます。
A群レンサ球菌感染(咽頭培養、迅速検査、ASO値上昇)が確認され、かつ下記の主症状2項目以上、また主症状1項目に副症状が2項目以上の場合、リウマチ熱の可能性が疑われます。
①主症状
心内膜炎、移動性多発性関節炎、舞踏病、輪状紅斑、皮下小結節
②副症状
多発関節痛、38.5度以上の発熱、赤沈値が60mm/h以上またはCRPが3mg/dl以上、心電図PR時間延長
リウマチ熱の検査方法としては以下が挙げられます。
咽頭培養検査
のどに綿棒を入れて液体をぬぐい取り、レンサ球菌の有無や量を確認します。
血液検査
体内で炎症が起きているかや、炎症の程度をみます。
また、ASO値の上昇でレンサ球菌による免疫反応が起きたのかどうかを確認します。
心電図
心臓を流れる電気信号の強さや向きを記録する検査です。
リウマチ熱の症状の1つに心炎があるため、心炎が原因の不整脈がないかを調べます。電極を体に装着しますが、痛みを伴わずに検査できます。
心臓超音波検査
超音波を使用して心臓の構造の画像をみる検査です。心臓の弁の異常や炎症を調べます。プローブとよばれる器機を胸の上から当てることで心臓の画像を見ることができるため、痛みはありません。

