「小脳梗塞のリハビリ法」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「小脳梗塞のリハビリ法」はご存知ですか?医師が徹底解説!

小脳梗塞のリハビリ法とは?Medical DOC監修医が解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「小脳梗塞の症状」はご存知ですか?原因やリハビリ法も医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師:
村上 友太(東京予防クリニック)

医師、医学博士。
2011年福島県立医科大学医学部卒業。2013年福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長を歴任。2022年より東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医、健康経営エキスパートアドバイザー。

「小脳梗塞」とは?

小脳梗塞とは、頭の後ろ側にある小脳という部分に起こる脳梗塞です。小脳は、ふらつかずに立ったり、まっすぐ歩いたりするために必要なバランス感覚を調整する重要な役割を担っています。この小脳に脳梗塞が起こる場合の特徴的な症状について解説していきます。

小脳梗塞のリハビリ法

装具療法によるリハビリ

小脳梗塞の患者さんは、最初は四肢のバランス調整が難しいことが多いので、杖などを使ってリハビリすることが有用です。通常のT字の杖のほか、両手で持てるタイプの杖などを使って歩行練習を行っていきます。最初は歩行が安定していないので、入院中からリハビリを開始します。歩行が安定してきたら、杖を使って日常生活を送ることを目標に日常生活でよくする動きの練習をして、ある程度できるようになったところで自宅へ退院します。

重りや弾性包帯を使ったリハビリ

小脳梗塞では、筋肉がだらんと力が抜けてしまい、良い姿勢を維持できないことがあります。このような患者さんには弾性包帯(よく伸び縮みする包帯)を巻くことで、関節の動きなどをある程度制限することで良い姿勢を維持できるようお手伝いします。また、重りをつけて、体を動かした時に遠心力や重りの抵抗が発生するようにすることで、腕を振っている感覚や移動している感覚を分かりやすくするといった方法もあります。
これらのリハビリは身体への負担が大きく、疲労が蓄積してしまう可能性もあります。試してみて疲労が大きい場合は、どの程度取り入れるかを主治医や担当の理学療法士と相談すると良いでしょう。

フレンケル体操

小脳梗塞などが原因で”思ったところにスムーズに手を伸ばす動作“がうまく出来なくなった人へのリハビリとして「フレンケル体操」というものがあります。フレンケル体操とは自分の体の動きを目で見ながら、何度も繰り返し練習するリハビリです。健康な人にとっては思った通りに体を動かすのは簡単なことですが、小脳に障害が出てしまうとそれぞれの筋肉をちょうど良いタイミングでちょうど良い具合に動かすというのが難しくなってしまいます。そこで、“自分のしたい動きをよく見て、目からの情報で動きを修正する”という訓練を何度も繰り返すことで体にその動きを覚えさせるのが、このフレンケル体操です。例えば歩行のリハビリであれば、歩く時に足で踏む場所にマークをつけて、そのマークをよく見て踏みながら歩くといったリハビリを行います。
小脳梗塞のリハビリは入院中から開始します。家に帰るために必要な動きができるようになったら退院し、その後は通院でリハビリを継続します。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。