3.まばたきをしたから
親しい猫同士で交わされる猫流の挨拶といえば、まばたき。
「敵意はないよ」と伝えるために、ゆっくりと目を閉じるのがそのサインです。
信頼している飼い主さんにも、このボディランゲージを使うことがあります。
もし猫があなたに向かって優しくまばたきをしたら、それは親愛の表れですので、ぜひ同じようにお返ししてあげてください。
その際は、猫の目をじっと凝視するのではなく、微笑みかけるようにゆっくりと目を閉じて開くのがポイントです。
以前から猫と仲良くなるためのコミュニケーションとして知られていましたが、近年の研究でもその効果が実証されています。
猫ならではの「笑顔」とは?
猫は、人と違って「表情筋」があまり発達しておらず、人のように声を出して笑うことはしません。
そのため、人と同じ意味で「笑顔」と表現するのは少し難しいかもしれません。
しかし、これまでお話ししてきたように、猫にも「楽しい」「気持ちいい」といった感情はたしかにあります。
目や口元の変化によって、それが「笑顔」のように見えることがあるのです。
また、ヒゲや耳にも感情が表れます。
楽しいときはぴんと張り、リラックスしているときは力が抜けてやわらかく垂れるなど、全身で気持ちを表現しているのです。
表情だけではなく、体全体の変化に注目してみると、より深く愛猫の心を読み取ることができるでしょう。

