「体験としての料理」という新しい価値を提示「長谷川あかり」さん
2人目の受賞者は、料理家・管理栄養士の長谷川あかりさんです。
X投稿が2.2億インプレッション超と大バズり中の「バター酒蒸しハンバーグ」をはじめ、その料理はたくさんの方から支持を得ています。長谷川さんは時短・簡単ブームからの揺り戻しを的確に予見し、「体験としての料理」という新しい価値を日本の家庭に提示。レシピの量産ではなく「料理のある暮らし方」を伝えることを重視し、YouTubeとポッドキャストを通じて次世代の料理家スタイルも提案しています。
長谷川さんは受賞を振り返り、時代とともに変わる家庭料理のトレンドに触れながら、令和の時代に改めて「自分で料理を作る価値はどこにあるのか」を問い続けてきたと語りました。
「いたわり」や「ご自愛」といった新しい言葉でレシピを発信してきた長谷川さん。自分で料理を作ることで得られる自己効力感と、自分のために作った料理が人のためになる幸せは地続きだとし、普遍的な部分を残しながらアップデートを続け、令和の家庭料理を牽引していきたいと今後の抱負を語りました。
長谷川あかりさんのインタビューはこちら
時短でも丁寧でもない「新時代の家庭料理」 ー両極を超えて暮らし方を提案する長谷川あかりの挑戦ー
「時代を振り返るとき、『令和は長谷川あかりだった』と思っていただけるようにレシピで人の役に立ちたい」こう語るのは、料理家の長...
せいろに「癒し」という新しい価値を加えた「りよ子」さん
3人目の受賞者は、今年の食トレンド大賞1位「ワンプレートせいろ」のブームを牽引した最大の立役者、料理クリエイターのりよ子さんです。
Instagramでの発信を通じて、せいろの魅力をたくさんの方に拡散。「失敗しない料理」という新しい概念を提示し、焦げない、温度管理不要、タイマーを忘れても大丈夫という寛容さで料理恐怖症の人々を解放してくれました。
せいろというアイテムを通じて、木との接点や湯気の癒し効果など、調理の心理的・情緒的価値を発見し、料理に「癒し」という新しい価値を加えた点も評価されました。
可愛らしいミニせいろのカチューシャを着用して登場したりよ子さんは、もともと料理のプロではなく実家でも料理をしてこなかったと明かし、料理を始めた当初は毎日クックパッドを活用していたというエピソードを披露。そのクックパッドで「今年の顔」を受賞できて本当に嬉しいと喜びを語りました。
せいろがここまで広がったことに驚きつつ、多くの方が「意外と簡単だった」と気づき始めたことに手応えを感じ、今後も家庭料理の楽しさを伝えていきたいと述べました。
りよ子さんのインタビューはこちら蒸気で変える、日本の食卓 ーせいろ革命を起こした料理クリエイターの挑戦ー
「これだけ流行ってもまだハードルが高そうとか、めんどくさそうみたいなイメージがあると思うんですけど、本当に簡単なので」クック...

