猫の『筋力』が低下する原因3つ 衰えることで起こるトラブルや維持する方法

猫の『筋力』が低下する原因3つ 衰えることで起こるトラブルや維持する方法

1.運動不足

キャットタワーを登る猫

猫の筋力が低下する理由のひとつに、運動不足があります。

人間の場合、運動不足が続くと、筋力が衰え、階段の上り下りがつらくなったり、重たいものを持てなくなったり、道端のちょっとした段差に躓きやすくなります。

猫も同じです。運動不足で筋力が弱ってしまうと、キャットタワーの上段まで登れなくなったり、テーブルの上に飛び乗ったりできなくなります(あるいは、見事に失敗する)。

猫は意外にプライドが高いので、ミスが度重なると、「登る」、「飛ぶ」という基本的な動作を嫌がり、ますます運動不足に陥る可能性があります。

運動量の低下は、肥満をきっかけとして、糖尿病や心臓疾患、関節炎などのリスクを引き寄せる大きな要因です。

飼い主さんは、日頃から愛猫の行動をつぶさに観察して、身体を適度に動かせているかどうかチェックするようにしてください。

2.加齢

斜め上を見つめるシニア猫

当たり前のことですが、猫にも老化現象は訪れます。

若い頃、嵐のごとく元気に動き回っていた愛猫が、シニア期に差しかかる7歳頃をピークに運動量がだんだん落ち、眠っている時間が多くなった―そんな様子にふと寂しさを感じてしまう飼い主さんもいるはずです。

動かない時間が増えると、その分、運動不足になります。食事量を制限して体重管理したいところですが、食欲だけは相変わらず、といったパターンも多いかもしれません。放っておけば、見る見るうちに巨大化し、果てはぬいぐるみのように膨れ上がります。

シニア猫になると、おもちゃ遊びに興味を失うことも少なくありません。いくら飼い主さんが誘っても、まったくのスルー。この状態が続けば、運動不足→肥満→筋力低下、病気のリスク諸々、という悪循環に陥ってしまいます。

提供元