【表参道】時代を超える名作椅子31脚が集結「建築家の椅子31脚展」11月28日(金)から開催

実際に座って体感できる特別な機会

展示されている椅子は、実際に試座することができます。椅子の質感、素材感、強度などを直接確かめながら、その椅子が設計された当時の時代背景や、建築家のデザイン哲学を体感できるのです。スタッフに声をかければ、各作品の詳細な説明も聞くことができます。

注目の展示作品

■倉俣史朗《1987's Expanded metal chair》


工業用素材のエキスパンド・メタルを溶接してつなぎ合わせた本作は、浮遊感や儚さを感じさせる倉俣独自の世界観が表現されています。欧米のデザイン界に大きな衝撃を与え、「クラマタ・ショック」という言葉まで生まれました。

■ディーター・ラムス《1962's 620 Chair Programme》


「より良く暮らすには、ながもちするものを、少しだけ」という理念のもとデザインされた椅子。全てのアイテムがモジュールとして組み替え可能で、発表から60年以上経った今もなお、その普遍的な美しさと実用性で世界中で愛されています。

■シャルロット・ペリアン《1955's Ombra TOKYO Chair》


1955年に東京で行われた展覧会に出展された作品。日本の伝統文化である「紙」をモチーフに、1枚のオーク合板をカットし折り曲げて作られています。わずか10mm程度の板の厚さだったため、製品化されるまで22年を費やした代表作です。

■ジャン・プルーヴェ《1950's Standard Chair》


荷重の大きい後脚を太い鋼板で、荷重の少ない前脚を細いパイプで構成した、力学的な合理性を視覚化したデザインが特徴。計算され尽くした無駄のない構造美学は、現在も世界中のコレクターたちから愛され続けています。

■ジェフリー・バワ《1967's Bentota Lounge Chair》


「トロピカル・モダニズム」の先駆者として知られるスリランカの建築家による作品。スリランカ南西部の海岸沿いのリゾート建築のために制作され、自然環境や気候、地域の文化に馴染むデザインとして評価されています。

同時開催:骨董通りの蚤の市

展示に合わせて、11月28日(金)、29日(土)、30日(日)の3日間は、リノベる表参道オフィスエントランスにて「骨董通りの蚤の市」も開催されます。ヴィンテージ雑貨やインテリアを販売する蚤の市では、コーヒーや軽食を楽しめるカフェスペースも用意されます。

サステナブルな消費を考える日「グリーンフライデー」に合わせ、金曜日の夜から楽しめる特別な企画です。Sands Furniture、RUGHAUS、yasoなどが出店し、掘り出し物との出会いが待っています。

配信元: イロハニアート

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